古民家Galerieねこ福の顔〜虫籠窓〜 リノベーションのお話① | 山里リトリートねこ福 ✢✢ 時間が止まる龍宮城へようこそ ✢✢ 大阪高槻 神峰山の郷

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Timeless Comfort ~ 時間が止まる龍宮城 ~
築130年古民家をリノベーション、大地からの贈り物に包まれて内観するための空間をご提供しています。こだわって過ごす交流の場にも。大阪駅・京都駅から1時間、奇跡のアクセスで桃源郷へ♪

今日の『ギャラリーねこ福』の枝垂れ桜はこんなご様子。

 

 

まだまだ見頃は続きそうです!

 

ああだこうだして、賑やかそうに撮ろうとしたけれど これがベストかな(笑)

冬に枝を剪定してしまったのが仇となっている気がします。

 

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿

と言う標語が園芸の世界にはあるのです。

 

梅は剪定するほど花付き枝ぶりが良くなるのですが、

桜は切ると ともすれば枯れてしまう。

わかっちゃいるけれど、葉の落ちた裸木はなかなか荒々しい姿。

庭師さんには花付き良く冬にすっきり見える塩梅にとお願いしたのだけれど、

難しいのですかねぇ。

 

どうすれば美しい枝垂れ桜に仕立て上げられるのか、

素人庭師 ここ数日、木の特性を見抜こうと腕組みして仁王立ちで桜の前に立っております・・。

良いお知恵があれば、ぜひコメントへの書き込みをいただけたら嬉しいですm(. .)m

 

 

桜を見ながら、今日は別のものも一緒に眺めていました。 

 

この写真、一番花付きが良かった年の写真です。

 

 

10年前のもので、建物をリノベーションする前の写真。

でも、ここに写っている建物の部分は 今も同じ姿です。

この姿を寸分たりとも変えずに残してくださいと工務店にお願いしたのでした。

 

 

ここから見える格子窓、「虫籠窓」と言います。

『ギャラリーねこ福』は平屋建てですが、物置として利用されていた中2階の「厨子」があり、そこへの採光と風通しのために設けられていた通気口です。

今は保温のために内側にガラスサッシを入れましたが、昔は天井から隙間風が入ってくるので冬は寒かったです。いっそ、昼間は屋外の方が暖かいという具合でした。

 

腹が立ってくるほど住みにくい旧宅、傷みもひどく、もうこれ以上このままで住むことはできないとなって、さてどうしようかと悩みました。修理して住む?建て替える?

何度も何度も考えました。何度も何度も家の中、家の周辺を歩いてまわり、どうしたいのか、ご先祖様はどうして欲しいと思っているのかを感じ取ろうとしました。

 

決断の決め手は、実はこの「虫籠窓」だったんです。

 

 

この窓を残したい。

本当に、それが改築という選択へ 最終的に決め手となった理由なんです。

 

うちの虫籠窓は本当に美しい。旅先で色々な古民家を観るけれど、うちの虫籠窓より美しいものには出会ったことがない。いつも眺めてそう思っていました。

改めて庭から見上げて同じことを思ったとき、この仕上がりにご先祖様がこの家に注いだ思いが感じられてくる気がして、昔の面影を残そうと決心がつきました。

 

「はっ?」と思われるかもしれませんが、リフォームと建て替えの良い点、欠点をどれだけ比較してもそれなりに長所・短所が並び、ほとほと決断しかねていたのです。一世一代の大決断でしたから。

 

 

改築にあたって、外装漆喰の化粧直しが必要だと言われましたが、

「この窓がなかったら新しい建物に建て替えていたかもしれません。

 新しい手を加えて今の風情が損なわれるなら、このままにしておいてください。」

と譲りませんでした。

 

それを聞いていた左官士さんに、

「やらせてください、僕が精一杯の仕事をさせてもらいます。」

と言わせてしまうほど、私は頑固でした(笑)

 

 

 

その左官士さん、あの言葉は耳に残っています、この窓は誰にも触らせずに自分で仕上げますといって、昔と変わらぬ優美な姿に仕上げてくださいました。

 

今ではとても信頼して、庭の東屋やギャラリー自慢のお手洗いの内装もすっかりお任せしたほどです。

 

 

 

思い入れのある意匠というのは、

時を経だてても後の時代の人々にもそれとわかる何かを訴えかけてくるものですね。芸術や文化とおなじように。

 

建て替えた方がもっと便利で快適だったと思います、費用も抑えられたと思う。

でも、先代達がどんなことを考えていたのか 感じられる空間として残せたこと、

良かったと思っています。

 

今日も写真を撮りながら 枝垂れ桜と一緒にフレームに収まる虫籠窓を見てご満悦な私でした。

 

 

 

 

 

『ギャラリーねこ福』の随所に、

私の事細かな注文と 

それをはじめはむすっとして聞いていたけれど最終的には(たぶん)好意をもって

形にしてくださった職人さん方の技量が詰まっています。

また時々、紹介させていただきますね。