慣行農法の野菜と有機農業の野菜の違い | 自然が教えてくれること

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流美農園のブログ

昨日まで、食の本質について、シリーズで書いてました。
シリーズは昨日で終わったつもりだったのですけど、

あ、そうそう。
みんなが知りたいかもしれないこと、
勘違いしてるかもしれないことを、
付け加えておこう

と思って。

それは、「慣行農法の野菜と有機農業の野菜の違い」について。


これらには、「健康面」での違いは無いです。

農薬を気にする方へ。
もちろん、大量に薬が残っていたら、
それは、健康にいいかどうかというより「毒物」です。
でも、そんな作り方をしている農家さんはいないでしょう。(いたら、問題です)
農家さんにとって薬は経費。
そして、薬を喜んで使っている農家さんはいないのですから。


どっちが健康にいいかどうかという議論は無用に思います。
どっちも健康面では差がないのですから。

じゃぁ何が違うか。
決定的に違うのはお味です。


ここで料理に使うお塩を引き合いに出して見ます。


同じ料理でも、




食塩で味付けするか、
天然の塩で味付けするかで、
料理の味は変わります。

なぜなら、
一般的な食塩はほぼ純粋な塩化ナトリウム(NaCl)で構成されているのに対して、
天然の塩は、それに加えてさまざまな微量ミネラルが入っているから。

量としてはちょっとだけれど、
それらのハーモニーが料理の「味」に反映されるのです。

料理のウデを磨かず、料理を美味しくしようとすれば、塩を変えれば手っ取り早いというハナシです。


さて、今度はこの図。




一般的な農法(農薬や化学肥料を使う、慣行農法と言います)と、有機栽培の違いです。

有機栽培は有機肥料(あぶらかすや牛糞堆肥、米ぬか、いろいろブレンドして作った堆肥など)を野菜に与えます。
それらは、土に住んでる微生物に分解されて無機になりますが、野菜の主食である「窒素・リン酸・カリ」の他に、微量のミネラル分も含まれています。

化学肥料を与えて野菜を育てる慣行農法の場合、窒素・リン酸・カリをなんらかの化合物の形ではありますが、与えるのです。いちいち微生物が分解する必要がないので、てっとりばやいのが利点。
この場合、「必要なものを必要なだけ」与えるので、窒素・リン酸・カリという野菜の主食のみを与えます。

有機野菜が一般の野菜に比べて美味しいのは、「自然の産物」だからではなく肥料のハーモニーの結果です。

あえて言うなら、どちらも人間の産物であり肥料の産物です。

そして慣行農法の野菜と有機農業の野菜の違いは、味音譜であり、健康面での違いは特にありません。

どちらでも、好みによって選ぶと良いと思います。

私は、有機農の会社にいたとき、たくさん美味しい野菜を堪能しました。
今は、安さではスーパーの野菜に頼り、
たまにマルシェなどで有機農家さんと出会ったら美味しい野菜を買い(手間暇かかっているので、コスト高は当然と思っています)、
自分の農園で自然が生んだ野菜をとってきて食べています。



慣行農法の野菜と有機農業の野菜の違いについて、
間違って常識になってしまっているかもしれないので、あえて記事にしました。


ただし、有機農業と言っても、自然の仕組みをきちんと理解し、自然の仕組みに沿った中で野菜を栽培している農家さんがいるかもしれません。その農園でできた野菜は自然が生んだ野菜と言えますし、人間の産物、肥料の産物とは異なります。
最後に言い訳みたいな書き方になってしまいましたが、「呼び方」だけで分類できるものではないので、ご了承いただければと思います。