片付けは、
「心地よい暮らし」を
目指すことから
始まるのではありません。
探し物をする。
戻すのが面倒。
床のモノが気になる。
そんな毎日の困りごとから、
「どうして、そうなっているんだろう?」
と原因を見つけていく。
なぜ今まで片付かなかったのかを
一緒に見つけ、
その方にできる方法を考えていく。
そんな片付けをお伝えしている、
整理収納コンサルタントの須藤昌子です。
片付けを始めると、すぐ疲れてしまうのはなぜ?
「今日は片付けよう。」
そう思って始めたのに、
たいして進んでいないのに、
なんだか疲れてしまう。
モノを出して、
一つ手に取って、
「これはどうしよう。」
と考える。
残す?
手放す?
別の場所に移す?
「これは使うから残そう。」
と決めても、
今度は、
「じゃあ、どこに置こう?」
と考える。
そんなことを繰り返しているうちに、
だんだん嫌になって、
「今日はもういいか。」
と、途中でやめてしまう。
そんな経験はありませんか?
片付けというと、
「捨てるのが大変。」
と思われがちですが、
私は、それだけではないと思っています。
片付けで時間がかかり、
疲れる理由の一つは、
たくさんのことを
「決めなければならない」から
ではないでしょうか。
片付けは「捨てる・残す」だけを決めているわけではありません
例えば、
洋服を片付けるとします。
これは着る?
もう着ない?
まだ着られる?
これから着たい?
と考える。
残すと決めたら、
そこで終わりではありません。
どこに置く?
畳む?
掛ける?
この場所で取り出しやすい?
戻しやすい?
ほかの洋服との量のバランスは?
一つのモノに対して、
意外とたくさんのことを決めています。
キッチンでも同じです。
この保存容器は残す?
何個持つ?
どこで使う?
どこに置く?
重ねる?
重ねない?
取り出しにくくならない?
だから、
片付けたあとに
ぐったりしてしまうのも、
不思議ではないと思うんです。
では、どうして「決められない」のでしょう?
ここで、
「迷わず決められるように
なればいいんですね。」
と思われるかもしれません。
でも私は、
そこでもう一つ考えてみてほしい
と思っています。
なぜ、私は決められないんだろう?
ということです。
例えば、
使っていない洋服を手にして、
「どうしよう。」
と何分も悩んでしまう。
それは、
本当にその洋服が
必要だからでしょうか。
高かったから
決められないのかもしれない。
まだ着られるから、
手放すのが
もったいないのかもしれない。
痩せたら着ると
思っているのかもしれない。
一度手放したら
後悔する気がして、
決めるのが怖いのかもしれない。
理由が違えば、
考えることも違います。
だから私は、
「決められない」
という結果だけを見ないこと
が大事だと思っています。
「優柔不断だから」で終わらせない
片付けをしていて決められないと、
「私って優柔不断だから。」
「捨てるのが苦手だから。」
「決断力がないんです。」
そんなふうに、
自分の性格の問題に
してしまうことがあります。
でも、本当にそうでしょうか。
例えば、
来客用の食器を
減らすかどうか決められない。
その理由が、
「いつかたくさんの
お客様が来たときに、
なかったら困る。」
だとします。
だったら、
決断力をつけるより、
「それが無かったら、どうなる?」
と考えてみる。
実際に何人くらい来るのか。
そのとき、
本当にその食器でなければ困るのか。
別の方法はないのか。
そうやって考えていくと、
「それなら、
こんなに持っていなくても
大丈夫かも。」
と、自分で答えが出ることがあります。
反対に、
「やっぱり私は持っていたい。」
という答えになることもあります。
それもいいんです。
大事なのは、
決められない自分を
変えることではなく、
何が決めることを
難しくしているのかを知ること
だと思います。
決める基準が「片付けること」だけになっていませんか?
もう一つ、
決めるのに
時間がかかる理由があります。
それは、
何のために
片付けているのかが、
はっきりしていないこと。
「部屋をきれいにしたい。」
「モノを減らしたい。」
「クローゼットを片付けたい。」
だけでは、
目の前のモノを
どうしたらいいのか、
決めにくいことがあります。
例えば、
クローゼットを片付けたい理由が、
「朝、着る服をすぐ決められるようにしたい。」
だったらどうでしょう。
その目的が分かれば、
たくさんの洋服を前にしたとき、
単純に、
「捨てる?残す?」
だけではなく、
「この服を持っていることは、
朝の服選びをラクにしてくれる?」
という見方もできます。
何を解決したくて
片付けているのかが分かれば、
何を優先すればいいのかも
見えやすくなります。
片付けが進まないのは、「捨てられないから」とは限りません
片付けが進まないと、
「私が捨てられないから。」
と思ってしまいがちです。
でも実際には、
残すか手放すか。
どこで使うか。
どこに置くか。
どのくらい持つか。
何を優先するか。
たくさんのことを決められず、
そこで手が止まっているのかも
しれません。
だとしたら、
必要なのは、
もっと頑張って
捨てることではありません。
「私は、何を決められなくて
止まっているんだろう?」
を見つけることです。
そして、もう一つ。
「どうして、
それを決められないんだろう?」
と考えてみる。
そこまで分かると、
今までとは違うところに、
片付けが進まなかった理由が
見つかることがあります。
片付けるたびに疲れてしまう方へ
「今日は片付けよう。」
と思ったのに、
いくつかモノを見ただけで疲れてしまう。
そして、
「またできなかった。」
と落ち込む。
そんなことを
繰り返しているのであれば、
片付けが苦手なのではなく、
決められないことを、
一人で何度も考え続けて
疲れているのかもしれません。
レッスンでも私は、
「これは捨てますか?」
と、すぐに答えを求めるのではなく、
なぜ迷っているのか。
何に困っているのか。
何を解決したくて
片付けたいのか。
そんなことをお聞きします。
答えを急ぐのではなく、
なぜ決められないのかを見つける。
そこが分かれば、
「では、私は何を
大事にして決めればいい?」
が見えてくるからです。
片付けに時間がかかるのは、
モノが多いから。
捨てられないから。
自分が優柔不断だから。
そう思っていたけれど、
もしかすると、
何を基準に決めればいいのかが
分からなかっただけ
かもしれません。
片付けるたびに
疲れてしまう方は、
次に手が止まったとき、
「早く決めなきゃ。」
ではなく、
「私は今、何を決められなくて
止まっているんだろう?」
と考えてみてください。
そこに、
今まで気づかなかった
「片付けが進まなかった理由」が
隠れているかもしれません。
一人で考えても、同じところで止まってしまう方へ
自分では当たり前だと思っていることほど、
「なぜ私はここで決められないのか」
には気づきにくいものです。
レッスンでは、
お話をしながら、
その方自身も気づいていなかった
片付けが必要になった原因や、
今まで片付けがうまくいかなかった理由を
一緒に見つけていきます。
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こうした片付けの考え方や
レッスンについても
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