片付けは、

 

「心地よい暮らし」を

 

目指すことから

 

始まるのではありません。

 

 

探し物をする。

 

戻すのが面倒。

 

床のモノが気になる。

 

 

そんな毎日の困りごとから、

 

「どうして、そうなっているんだろう?」

 

と原因を見つけていく。

 

 

なぜ今まで片付かなかったのかを

 

一緒に見つけ、


その方にできる方法を考えていく。

 

そんな片付けをお伝えしている、

 

整理収納コンサルタントの須藤昌子です。

 

 

「収納場所を決めたのに、なぜか使いにくい」その理由

 

「エコバッグが好きで、

 

気づいたら

 

こんなに増えてしまって。」

 

 

 

そうお話しくださったのは、

 

59歳のさなえさん。

 

 

エコバッグを入れている場所を

 

見せていただくと、

 

かなり大きな収納に、

 

たくさんのエコバッグが入っていました。

 

 

好きで買ったモノ。

 

いただいたモノ。

 

よく使っているモノ。

 

しばらく使っていないモノ。

 

 

中には、

 

「こんなの持っていたんですね。」

 

と、存在を忘れていたモノも

 

ありました。

 

 

 

さなえさんのご希望は、

 

「使っていないモノを

 

少し選別して、

 

使いたいときに、

 

さっと取り出せるようにしたい。」

 

ということでした。

 

 

 

確かに、数を減らして、

 

きれいに並べれば

 

取り出しやすくなりそうです。

 

 

でも私は、すぐにエコバッグの

 

選別を始めるのではなく、

 

まずこんなことをお聞きしました。

 

 

「エコバッグって、

 

普段どんなふうに使っていますか?」

 

 

 

  使ったら戻せばいい。でも、それができていませんでした

「習い事へ行くときに

 

荷物を入れたり、

 

買い物に行くときに

 

使ったりしています。」

 

 

「その都度、

 

ここから出して使っています。」

 

 

でも、さなえさんには

 

一つ困っていることがありました。

 

 

「探すときがあるんですよね。」

 

習い事に行く。

 

買い物に行く。

 

 

 

そのたびに

 

たくさんのエコバッグの中から、

 

「今日はこれかな。」

 

「これだと小さいかな。」

 

「こっちの方がいいかな。」

 

と、その日に合うモノを

 

探していたそうです。

 

 

そこで、

 

「探すのって、嫌じゃないですか?」

 

とお聞きすると、

 

「嫌です。時間もかかりますし。」

 

とのこと。

 

 

「では、探さないためには、

 

どうしたらいいでしょうか?」

 

とお聞きすると、

 

「使ったら戻せばいいんですよね。」

 

と、さなえさん。

 

 

そうなんです。

 

使ったら戻す。

 

とてもよく聞く片付けの正解です。

 

 

でも、私はもう一つお聞きしました。

 

 

「では、それができないのは

 

どうしてでしょう?」

 

さなえさんは、少し考え込まれました。

 

 

 

 

  「使ったら戻す」を頑張らなくてもいいようにする

使ったら戻せば片付く。

 

それは確かにそうです。

 

でも、それができないから

 

困っているのに、

 

「使ったら戻しましょう」

 

だけでは、今までと変わりません。

 

 

 

そこで、

 

使うときも、

 

戻すときも

 

面倒にならないようにしておくことが

 

大事ですよね。

 

というお話をしました。

 

 

 

すると、さなえさんが、

 

「あ、じゃあ……」

 

と考え始めました。

 

「買い物に使うエコバッグは、

 

買い物が終わったら

 

畳んでバッグにしまえるように、

 

バッグをキッチンのそばに

 

置くようにします。」

 

 

さらに、

 

「習い事用のエコバッグも

 

専用を作って、

 

習い事のグッズを

 

置いているところに置いてみます。」

 

 

そして、

 

しばらく考えてから、

 

 

「あれ? そうなると、

 

このエコバッグ入れって

 

必要なくなりますよね。」

 

とおっしゃったんです。

 

 

 

  片付けようとしていた収納そのものが、いらなくなった

ここは、とても

 

面白いところだと思います。

 

 

 

最初、さなえさんは、

 

「エコバッグ入れを使いやすくしたい」

 

と思っていました。

 

 

だから、

 

使わないエコバッグを選別して、

 

残ったモノを取り出しやすく収納する。

 

 

それが解決方法だと思っていたんです。

 

 

でも、お話をしていくと、

 

そもそも、

 

すべてのエコバッグを一か所に集め、

 

使うたびにそこから

 

選ぶ必要があるのだろうか?

 

 

というところに

 

たどり着きました。

 

 

エコバッグ入れは、

 

かなり大きなサイズでした。

 

 

まだ入る。

 

これも入る。

 

あれも入る。

 

そうやって入れているうちに、

 

エコバッグはどんどん増えていました。

 

 

そして数が増えれば、

 

今度は欲しいモノが

 

見つからなくなる。

 

 

探す。

 

取り出す。

 

また戻す。

 

その手間も増えていたんです。

 

 

収納があるから

 

片付いていたのではなく、

 

その収納に入れようとすることが、

 

さなえさんの手間を

 

増やしていた部分もあったんですね。

 

 

  でも、エコバッグを減らせば解決、ではありません

 

ここで、

「では、必要なエコバッグだけ

 

残しましょう。」

 

で終わらないのが、

 

今回の大事なところです。

 

 

さなえさんは、

 

「でも、私、エコバッグが

 

好きなんです。」

 

とおっしゃいました。

 

 

買い物用と習い事用だけあれば、

 

生活には困らない。

 

 

でも、それとは別に、

 

「今日はどれを持っていこうかな。」

 

と選ぶことも楽しみたい。

 

 

それなら、その楽しみまで

 

なくす必要はありません。

 

 

そこで、

 

「では、選ぶことを

 

楽しめるようにするには、

 

どうしたらいいでしょう?」

 

とお聞きしました。

 

 

すると、

 

「少し不要なモノを決めて、

 

残すモノは箱に入れてみます。」

 

とのこと。

 

 

実際に選んだエコバッグを

 

並べてみると、

 

さなえさんは、

 

「これ、すごく楽しくなりそう。」

 

とおっしゃいました。

 

以前は、

 

たくさんの中から欲しいモノを探す

 

これからは、

 

見えている好きなモノの中から、

 

今日持っていきたいモノを選ぶ

 

 

同じ「エコバッグを選ぶ」でも、

 

ずいぶん違いますよね。

 

 

 

  「何を入れるか」ばかり考えていませんか?

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収納があると、

 

私たちはつい、

 

「ここに何を入れよう?」

 

と考えます。

 

そして、入るだけモノを入れてしまう。

 

 

でも、収納に収まったからといって、

 

使いやすくなるとは限りません。

 

 

今回のさなえさんも、

 

エコバッグ入れの中を

 

どう整理するかだけを考えていたら、

 

買い物へ行くたび、

 

習い事へ行くたび、

 

そこから必要なモノを

 

探すことは

 

続いていたかもしれません。

 

 

だから、

 

「何を入れるか」だけではなく、

 

「ここには何を入れないか」を

 

考えることも大事なんです。

 

 

そして、もっと言えば、

 

「そもそも、

 

この収納は必要なのかな?」

 

まで考えてみてもいい。

 

 

 

  「定位置を決める」で終わらせない

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片付けでは、

 

「定位置を決めましょう」

 

「適正量を決めましょう」

 

という言葉をよく聞きます。

 

 

もちろん、

 

それが必要なこともあります。

 

 

でも私は、

 

その言葉に

 

自分を合わせることよりも、

 

自分が何を面倒だと

 

感じているのかを

 

知ることの方が大事

 

だと思っています。

 

 

さなえさんの場合も、

 

エコバッグの定位置を

 

きれいに決め直すことが

 

答えではありませんでした。

 

 

買い物用は、

 

買い物に行くバッグへ。

 

 

習い事用は、

 

習い事のモノと一緒に。

 

そして、選ぶことを

 

楽しむエコバッグだけを、

 

見て楽しめる量にする。

 

つまり、

 

全部を同じ場所から出して、

 

同じ場所へ戻すことをやめた。

 

 

それによって、

 

行動がずっと簡単になったんです。

 

 

片付けというと、

 

何を捨てるか。

 

どこに置くか。

 

どう収納するか。

 

そんなふうに

 

「何をするか」を増やして考えがちです。

 

でも実際には、

 

「これは、もう

 

やらなくてもいいんじゃない?」

 

と考えることで、

 

片付けがラクになることがあります。

 

今、使いにくい収納がある方は、

 

中を整理する前に、

 

一度考えてみてください。

 

 

「私は、この収納から

 

何をするのが面倒なんだろう?」

 

そして、

 

「その面倒なこと自体を、

 

やらなくても済む方法はないかな?」

 

 

収納の中をきれいにすることとは

 

違う答えが、見つかるかもしれません。

 

 

  何度片付けても使いにくさが戻ってしまう方へ

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収納方法を変えたり、

 

収納グッズを買ったり、

 

置き場所を決めたりしても、

 

また使いにくくなってしまう。

 

 

そんなときは、

 

収納方法ではなく、

 

今まで当たり前に

 

やっていたことの中に、

 

片付けを難しくしている原因が

 

あるのかもしれません。

 

レッスンでは、

 

「ここに収納しましょう」

 

とすぐに答えを決めるのではなく、

 

何が面倒なのか。

 

なぜ今までうまくいかなかったのか。

 

そんなことをお聞きしながら、

 

その方に無理なくできる方法を

 

一緒に見つけていきます。

 

「私の場合は、

 

何を変えればいいんだろう?」

 

そう思われた方には、

 

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