ウルトラ・ワンパターン=自分のすることは常に正しいので変える必要がない、ということ | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

  「ああ、『アノ人』が来るんだよ、また!」

 

 

   ちょっと用事があって昨日「タオ」に再会(クリスマス以来だから、ウチとしては早い方)した時、彼女の部屋でお茶を飲んでいたらふとした拍子で向うからそう言って来た。

 

 

 

  『アノ人』とは、もちろん『コノ人』👇である。

 

 

 

 

  しかし、そう言われてちょっと驚いた私。

 

 

 

 

  というのも「タオ」が「モト」を呼ぶ時は……話の中でそう呼ぶこともあるが……特に話始める時は『ダディ』が基本だったからである。

 

  ある意味無意識でも「精神的な距離」を取り始めた、ということだろうか?

 

 

 

  

  「…で、(来月の)13日に会う予定…」

 

 

  「ふ~ん、また二人で?

 

 

  「いや、一人でだって。

 

   2月の11日から21日だったかな?」

 

 

 

   …それを聞いて即私はピンと来た。

 

 

 

  もちろんそれ以外の事情もあるとは思うが、「モト」としては

 

  「英国はハーフタームだから

 

 

  『ボクの孫』に会いたい!」

 

 

  …というような事を「ビバちゃん」に言って、「一人で行く」ことの許可を取ったんじゃないかな……と。

 

 

  「ビバちゃん」は極普通の『甘いおばあちゃん』だ。

 

 

  そして「モト」は自分は全く「世間並」な事はしないが、昔から自分(ダケ)がトクする「世間の常識」は真っ先に『利用』出来る人だ。

 

 

 

 

  だからこそ、まさに「タオ」の卒業式の時と一緒で飛行機の値段が割高になる前に来て、再び高くなる前に……と、でも今回は結構ギリギリまでというか、長く居るな……と思って

 

 

  「最近にしては長いですね~?

 

   誰かの家に泊まるのかしら?」

 

 

   …と聞き返すと

 

 

  「いや、(いつもの)エアB&Bだって」

 

 

 

   …ほう、それはまた奮発したもんだ。まあ「愛しい英国」だだもんなあ……と心の中で思っていたら「タオ」の方がこう言った。

 

 

 

  「『アノ人』を泊めてくれる人なんて、

 

   居る訳ないじゃない!?」

 

 

  ……判って来たな、娘よ。

 

 

 

  「…しかし、今回は何の為に来るんだろうね~?」

 

 

  「ただ自分ダケで

 

  好きなところに行きたいから、でしょ?」

 

 

   …ホント判って来たな、娘よ。

 

 

 

 

  「だってさ、見てよ、これっ!」

 

 

   そう言って「タオ」は部屋の隅に放り出してあったスーパーの袋を掴み、私の目の前で広げて見せた。

 

 

  「…いよっ!! ア〇〇ン中継地!」

 

  …私は笑いながらそう叫んでしまった。

 

 

 

 

   そう、袋の中には「タオ」の名前(だけ)で発送された本が既に10冊以上突っ込まれていたのだから!

 

 

 

  今の「ア〇〇ンUK」の国内配送は指定の品を『£35以上』買うと無料だが、「本」に限っては

 

  『£10以上』

 

   …で無料になる。

 

 

  『£10』は「モト」にとって4人家族の週の食費が間に合うハズな程の大金だったが、こと自分のモノ、特に「自分の本」となると『£10』など端金になるのが「モト」の金銭感覚である。

 

 

 

  本当に変わっていないよな……と思いつつ、多分「証拠作り」の為に「マオ」のところに一度は顔を出すとは思うのだが、その時に例に寄って「モト」が無礼なことをしなきゃいいけど……と先ず考えてしまった私。

 

 

  何と言っても「自己陶酔&憐憫」は大得意だから、例えば葬儀会場に周りが引く程の大声で泣きながら入って来て周囲の同情を受ける……のは未だマシだが、同時に真っ先にその「会食」の席にニコニコと座っていることが出来るような人である。

 

 

 

  っていうか、実は既に「ハーフターム」中の一日は「マオ」から大晦日のような「手伝い」を依頼されているんですよね、私。

 

 

 

  もちろん『バッタリ』なんて事は絶対に起こらないだろうが、私が心配しているのはどんな状況でも

 

  『自分の都合』

 

  しか考えられない「永遠の五歳児」が、前記したように今ある種の「緊急事態」である「マオ」一家に(もちろん当人は「無意識」で)「いつも通り」自分ダケしか得しないような

 

 

  『家族の協力』

 

  …を平然と求めること、である。

 

 

 

 

  「私、別に気にしてないよ。

 

   あっちが私のことを気にしてないんだから、

 

   私が気にする必要ないじゃない?」

 

 

  また一歩?成長しただろう「タオ」の言葉を聞きつつ、余計な心配をしている母なのでありました……!