「ナニ、アンタッ、
『ドライアイ』なのっ⁉」
再び叫んだ「マハラニーちゃん」。
「…あ~いや、これは
ただ光や風に弱いだけで…」
…と私が答えると
「それが
『ドライアイ』って
もんなのよっ!!」
…へ~、じゃあ私は幼児の頃からドライアイだったんですか?
って言うか、そういうところを調べるのもアンタの仕事じゃないのかね?
あ、違うか。
コノ国の基準?で行けば、そんなことは『眼科医』の仕事だから、「マハラニーちゃん」にとっては
「That's NOT My Business!」
……でしかなかった訳だな、うん。
何度も言うが、コノ国の庶民に「事のついで」とか「自己研鑽」という意識はほぼ『無い』。
とにもかくも有難い?検査も終わり、
「はいっ、じゃあ、
あっち(=待合室)で待っててねっ!」
…そう言い放った?後で同僚達の所に行き、あれこれ話している「マハラニーちゃん」の態度や音量は極々普通に見えた。
う~ん、やっぱり「朝イチ」が
「自分好みのエエ男」
…じゃなかったのがお気に召さなかったのかな???
再び待合室で待っていると、最初に対応してくれた「ヒジャブさん」がやって来て
「今、次の準備していますから
良かったら『フレーム』を
見て選んでは如何ですか?」
…と言ってくれたので軽く店内をチェックしてみる。
と言っても私の「好み」はほぼ決まっているし、何よりもう事前に何度か「下見」していたので、ほぼ「確認」でしかなかったのだけど。
「うん、コレかコレかコレだな~」
…と確認して再び待合室に戻ると、今度は本当に若い!と見えた白人男性が近づいて来て
「え~と、アナタがリオさんですね?」
…と言ってくれたのだけど、その時そこには私しかおりませんでしたがね?
「こちらにどうぞ~」
…と、これまた「いつも通り」のカウンセリングデスクに誘導された。
席に着くと彼……幼く端正な顔立ちをしているのに半袖から伸びた両腕には大きなドクロの刺青がバッチリ……は早口で何やら説明を始めた。
余りに早口で、それまでボンヤリとしていた頭では理解するのに時間が掛かったのだが、要するに
「自分は〇〇大学から来ている
『研修生』なのだけれども、
今回のアナタのデータを
今後の研究の参考にしたい、
そのことに同意して欲しい」
…という御願いだった。
は~そ~ですか。
だから妙に若かったんだ~。
いや、まあイイですよ、でもね、普段の検査や医療では余り参考なるとは思えないけどなあ……?
でも逆に『例外』の例イチにはなるだろうからエエか?
「いいですよ」
…私がそう答えると「ドクロくん」は喜んで
「じゃ、書類を持って来るから待っててね!」
…と言って席を立って行った。
まあ直ぐ戻って来たとは言え、それなら最初から一緒に持って来れば良かったんじゃない???