「こういう人達」は自分が同じことをされても平気なんだろうな……って思えるかいっ!!! ④ | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

   「えっ!? あ! あ~っ!

 

   すいませ~ん!!」

 

 

   「ベル係」のお母さんが慌ててベルを鳴らす。

 

   私も続けて子供達に向けて声を張り上げる。

 

 

  「急いで~っ!」

 

 

  ホント、あの時「担任の先生」が居てくれなかったら、さらに気付いてくれなかったら、どんな事になっていたか???

 

  

 

  

 

   もちろん生徒全員が外に出ていた訳ではないし結局授業への遅れは10分もなかったとは思うのだが、週に一回、午前中のみの濃縮授業。

 

 

  始まると全てが怒涛のように流れる「補習校」としては

 

 

  たかが10分、されど10分

 

  …と言える。

 

 

 

  しかしその時の仲良し?「ママ三人組」が、そういうことを責任として自覚した上で反省していたか?……となるとハッキリ言ってそれは

 

 

  「微塵もない」

 

  …と「私は」断言出来る。

 

 

 

 

  そう思わされたのは、その日の「帰りの会」でのこと。

 

 

  朝夕司会を務める「事務先生」がいつも通り

 

 

  「では、今日何か気になったことはありますか?」

 

 

   …となった。

 

 

 

   しかし。

 

 

 

  「ママ三人組」の方を見ると、ただニコニコと「業務笑顔」のまま。

 

  言ってみれば「お客さん顔」のまま、見事に誰も口を開こうとしない。

 

 

 

  「こういう人達」のパターン通り(!)自分に都合が悪いことは三歩ですっかり忘れてしまったのか、自分から自分の「恥」を言いたくないということでワザと黙っていたのか?

 

 

 

  そんなこと私は知らない。

 

 

  しかし、その人達に限らず、「こういう人間関係」の中では「こういうこと」は(しっかり意識していないと)

 

 

  また、絶対起こる

 

  …と私は断言出来る。

 

 

 

  そこで私は黙って手を挙げ、私に皆の視線が集まったところで「彼ら」を横目で見つつ、

 

 

  「あの~、今日の『長休み』の時、

 

  『ベル』が時間通りに

 

   鳴りませんでしたよ……ねえ?」

 

 

 

  「えっ!?

 

  そうだったんですかっ!?」

 

 

  …即、そう反応したのは「事務先生」。

 

 

  「ええ、確かにそうでしたね」

 

 

  …誰かがそれを受けて言った。

 

 

  するとそれに反応して、他の人達も一斉に「三人組」を見る。

 

 

 

 

 

 

  「あ、あ、あの~、

 

  そ、そ、そ~だったんですぅ~、

 

  す、す、すいませぇ~ん!」

 

   彼らは一斉に「ヘラヘラ笑顔」でそう言った。

 

(「こういう人達」は「こういう時」にはホント皆同じ顔をするなあ……と私は心から思う)

 

 

 

  「…何があったんですか?」

 

 

  と「事務先生」。

 

 

 

  「…え~、あ、あの~、

 

  『うっかり』忘れてましてぇ~!」

 

 

 

 

 

   ……一瞬の沈黙。

 

 

 

 

  他の人達の顔が「ウソこけ!」と言っていたように思ったのは私だけか?

 

 

 

 

  「…判りました。

 

  二度と起こらないように

 

  『皆さんも』気を付けて下さいね!」

 

 

   「事務先生」は全員に向かってそう言った後、「三人組」の方を見て静かに、しかしハッキリ言った。

 

 

 

  「そういうことは先ず

 

  『自分から』報告して下さいね!」

 

 

 

 

 

  ホントにね、と私は思ったが、「そういう人達」は絶対そうは考えていなかっただろうな、と今も思う。

 

 

 

  だって、私はその後いつの間にか「そういう人達」から

 

 

  校内の事を良く知っているから

 

  何かと『便利』だけど『怖い人』

 

 

 

  …という目で見られるようになっていたのだから……!