最後の一人 「いるいる」な人? 2 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

  しかし何度も言うが私はメンバーに加わって未だ一か月にもならない「新人」で、向こうは既に3年程ずっと一緒に働いている(ハズ)のだから当然だろう。

 

 

  それにやはり「ロッテ」は「ジュリー」ほどではない……と言うか、基本的には静かな人間なのだろうな……というのはその後他の人達との絡みで判った。

 

  と言うよりも、逆に私からすれば「ロッテ」は

 

 

  「言葉も無くいきなり横に居る」

    (=気分的には「領海侵犯」?)

 

  …という事が多く(特に初日に!)正直今でも

 

 

  「ちょっと掴みどころがない人」

 

  …という印象がある。

 

 

 

  その日も前記した通り、私が作業していた「エリア」にいきなり来たと思ったら私に何も言わずに「自分の仕事」をし始めた。

 

 

 

  もちろん何処であろうと器具や材料の配置の関係で「一瞬」横に立ったりすることは普通にある。

 

 

  しかし「ロッテ」の場合は完全に「そこで仕事を始めた」と言うか?

 

  彼女の眼には私が映っていないのか?と思える態度というか雰囲気。

 

  それはちょうど、田舎のドライバーの方が「全てオラが道」という感じで都会人よりマナーが悪い、と言われるのと同じ感覚……と言えば判ってもらえるだろうか?

 

 

 

 いやしかし。

 

  

 

  あんなに楽しそうに「ジュリー」とお喋りしていたのに……喧嘩でもしたのかな?と思い、『ミキサー部屋』にある材料を取りに行くフリをして行ってみた。

 

 

 …行ってみて、直ぐ理解した。

 

 

 「ジュリー」は発送の準備をしていて、二つある作業台の上が殆ど……辛うじて彼女自身の「エリア」の半分くらいを残して……箱という「箱だらけ」だった。

 

 

  いや、いくら箱の数が増えても「積み方」は色々あるから、少なくとも私が一緒に時にはあそこまで「箱だらけ」になったことは無かった。

 

 

 

  これは私の個人的推測だけど、「仲良し二人組」は二人の間でサッサと融通してしまい、「ロッテ」が自主的に、又は「ジュリー」が勝手に

 

 「リオの横ででもやればイイ!」

 

  …くらいのノリで言ったんじゃあないだろうか?

  (何度も言うが私は「一番の新人」=彼らの感覚の中では一番下!なのだ……!)

 

  

 

  いやしかしなあ……その事自体は別に腹を立てるような事ではないけど、ちょっと一言……

 

 

  「ごめん、ちょっと一緒に使わせてね」

 

 

  …くらい言うのが基本的な「礼儀」じゃないかね????

 

 

  こっちが殆どナニも喋っていないから自分から喋る必要はないと「無意識の意識」ででも思ったのか、それとも普段からそういう行動をするのが「彼女の流儀」なのか?

 

 

 

 どちらにせよ、私の中で彼女の存在は「注意フラッグ」が立ったのは間違いないことだった……!