先に書いたようにホームページで経歴だけでなく顔は確認していたが、「サラ」はまあ30代、せいぜい40前後と言える雰囲気だった。
赤ん坊が居るというのは知っていたから私よりはかなり若いとは思っていたが。
「(子供は)3人居るのよ~!
だから今はね、事務を中心にやらせて貰っているの!
もちろん、必要な時は出ているわよ!」
…なんか、いきなり妙な生活感……!
まあこんな「緩さ」も「コノ国らしい」と言えるか~、とは思うけど。
「サラ」はソファに置いていたパソコンを見る事もなく質問を始めた。
そこから私の履歴書とカバーレター(=自己アピール文)は良く読んでいることが判って、そこら辺も私としてはポイントが高かった。
信じられないかもしれないが、雇用者には
「名前」の確認
と、
所有している「資格」=彼らが求める「公的資格」
…の有無『だけ』を確認したくらいで連絡して来る相手も少なくない。
「そういう相手」は先ず会った途端に
「え!? コイツが〇〇〇!?」
(注;〇〇〇=私の苗字=英国名)
…という顔を露骨にしたり、そうした「履歴書さえ読めば全部書いているよ」という事を一々質問しては私の答えに本気で驚いていたりするから直ぐ判る。
「サラ」は私に質問しながら、「そこ」の現状や自分達がこちらに求める「条件」も詳しく伝えて来た。
オーナーと言える「サラ」と「ジョー」以外は皆「パートタイム」と言える人達4人で、彼らと既に基本的なシフトを組んで働いている。
が、この夏は「休暇」を取りたい人が多いので(コロナバブル?)取り敢えず7・8月のみ「フリーランス」の人を募集することに決めたこと。
その期間も「人出」が必要な時だけ入って欲しいこと。
「だからね、こっちが頼んだとしても、
逆に貴女の都合が合わない時は
ハッキリ断ってくれて良いのよ」
ふむふむ。
良かった、と思った。
「土日は絶対休み」もありがたいと言えるが、逆に「平日」じゃないと回らない事も多いコノ国だから、「平日に休みを取りやすい」のも結構ありがたい。(ま、そんなこと全く無視して堂々と「欠席」する人も多いけどね~)
それはそうと皆さん、「クイズの答え」は御用意出来ましたか?
お待たせしました、ここから発表です。
「サラ」はこうも聞いて来たのだ。
「貴女は、日本のレストランでも
『パティシェ』をやっていたの?」
私は今だこの『パティシェ』という言葉にどうも慣れない。
英語では『パスティリー・シェフ』となるが、私の頭の中では今だ
『菓子職人』
…そう、元々お菓子を食べるのも作るのも大好きだった私が、某漫画で初めて憧れたと言って良い仕事。
そうか、世の中にはこんな仕事があるんだ!……と、何故かドキドキしたことを今も思い出す……!
(まあ結局その後、理解の全くない両親とそれを打破するだけの気力も行動力も知恵も実力も無かった自分のせいで今に至るワケですが……!)