それはただ『本性』が露呈したダケ 8 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

    「デカい顔出来るのは家族、それも『妻』と『子供』だけ」

 

 

  …元々「モト」とはそういうヒトだったじゃないか!

 

   と、いうことを確信するしかない瞬間だった。

      (因みに今はもう『子供』だけだと確信出来る)

 

 

 

 

   とにかく、「モト」は「いつも通り」私達の気分や体調は全く無視、「自分好みの喫茶店(カフェ)」を探す為にサッサと歩き出した。

 

 

 

  人で溢れた空港のフロアを、私と「マオ」は重い頭と身体のまま大荷物を引き摺りながら(ボクちゃんは本より重いモノは持てない!)、更に私はフラフラ歩く「タオ」を見守りながら(「モト」は子供の手を繋いで歩くような事はしない。何故って? 「自分のペース」で歩けないから!)、「モト」の後を追う。

 

 

 

  当時の空港、どの店も混んでいた上に「モト好み」の店は中々見つからない。(「事前調査」という言葉は「モト」の辞書には無い)

 

 

 

  散々あっちをフラフラ、こっちをフラフラした末、元に戻った形になった時。

 

  「モト」はやっと諦めたのか、あるカフェの外に並んだパイプ椅子のテーブルを選んだ。

 

 

 

 

  「いつも通り」(=「モト好み」)に

 

  落ち着いた「店内」の

 

  ゆったりした「ソファ席」に

 

  座りたいのに、空いてないじゃないかっ!

 

 

 

   そう言いたい雰囲気丸出しの不機嫌な顔のまま、「モト」は早々に椅子に座り込んだ私に向かって言った。

 

 

  「ナニ飲むんだっ!?」

 

 

  「…要らない」

 

 

  「何だってっ!?」

 

 

  「要らない。何も飲みたくない…」

 

 

 

  「あ~、ボクも! ナニも要らない!」

 

   …横から「マオ」がそう言って割り込んだ。

 

 

 

 

  それだけで二人がどれだけ疲れているか、ということが「大人」なら判るでしょ?……という常識は「永遠の五歳児」には通じない。

 

  「モト」はムッとした顔のままレジに行くと、自分用のコーヒーと「タオ」用の紙パックジュースだけ買って戻って来ると、ムクレ顔のままコーヒーをすすりながらしばらく新聞を読んでいた。

 

 

  その側で私も「マオ」も黙ったままぼんやりしていたが、考えてみたら普段から家族でカフェに入っても「モト」はサッサと一人で新聞を読んでいたのだから、それもまさに「いつも通り」だったと言えるだろう。

 

 

 

  その後「当然」私達は地下鉄や電車を何度も乗り換え、やっとの思いで既に「モト」が引っ越していた「新居」に着いた。

 

 

  以前書いたように(参照;「モト」ダケで家を選ぶと…~)モノだらけ……と言うよりも先ず凄まじく

 

  「ホコリだらけ」

 

 …のその室内に驚いたのだが、それ以上にもっと驚くことはその後直ぐやって来た……!

 

 

(「モト」という人間の基本行動を知りたい方はこちら;自称「寛大で倹約家」のモト夫の金銭感覚)