何処の国でも「オカミ」は責任のなすりつけ合いが好きなんだろうな 113 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

   

  結局私は「リモート開始時間」まで、再び一人で「タダ」待たされることになった。

 

   しかしなあ、本来「リモート会議」前の30分間も元々『私の為の』予約時間なんだから、雑談でもイイから一緒に居るべきなんじゃないかね?

 

  

 

 

 

 

   「じゃ~、ヘッドフォンして!

 

   ここにアナタの名前を入れて!」

 

 

   まさに開始時間直前になって再びやって来た『ベル』がいきなりそう言ったので、私は軽いパニックになった。

 

 

   「…名前って……姓ですか?

 

   名ですか? 

 

   スペースは?」

 

 

   「あ~、ナンでもイイわよ!」

 

 

   …結局ソレは参加者の個々を判明させるためダケのもの、「ハンドルネーム」と同じ意味を持つものだった。

 

  …と、いうのはその後「リモート」を受けながら『自分で』勝手に理解したのだが、だったら事前に「一言」言ってくれれば良いのに……と思ってもこれがコノ国の『教え方』なワケだ。

 

 

 

 

   とにかく「名前」を打ち込むと、急に画面が変わる。

 

   「あら~、もう始まっているわ!

 

  じゃ、早くヘッドフォンして!」

 

 

 

   …(━_━)……!

 

 

   横にあったマイク付きのヘッドフォンをするが、何も聞こえない。

 

 

 

   「…すみません、何も聞こえませんけど~」

 

 

   「え!? ああ、ミュートになっているのね!」

 

 

 

   …そう言った『ベル』が画面の端をクリックした途端、大音響が耳に飛び込んで来て私は思わず弾くようにヘッドフォンを外した……!