『実地試験』と呼ばれる「タダ働き」 12 「イロ付ガイジン」は要らない 6 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

  

 

 

    「あったあっ!!」

 

   …思わず&ガッツリ「心の中で」叫んだ私。

  

 

 

   もしも実際に声に出したら、誰かが驚いてやって来て「使用」を止められるかも知れない、と考えたからだった。

 

  まあ「今」考えれば、彼らがソレにガッツリ『塩』(塩分)が含まれている、なんて事を思い付く事も無かっただろうから別にどうでも良かったな……とは思うのだけど。

 

 

 

 

 

 

   で、ソレとは?

 

 

 

  コノ国で言う『ストック・キューブ』

 

 

 

  日本で言えば……そう、『味●素のコンソメ』

 

 

 

   多分……なのだけど、コノ国の人達が大好きな「ミートソース」などを一から作る時のレシピの中に『書いてある』のが普通だから

 

 

   「自宅でちゃんと調理しています!」

 

 

  …を『売り』にしている施設では「何処にでもある」のだろう。

    (しかし折角のソレをちゃんと活用しているか、というのはまた別の話だ!)

 

   

 

  とにかく私はソレを大急ぎで取り出し(もちろん「直ぐ」元に戻し!)砕き、『メキシカン・チキン』のソースに加え、「それなりの味」に仕上げた。

 

 

 

 

  『メキシカン・チキン』は「ランチタイム」の15分程前に盛り付け、『梨のクランブル』を「ランチタイム」直前に仕上げたところで保母さん達が引き取りにやって来た。

 

 

 

 

  台所の直ぐ隣の部屋に一番大きな子供達が集まって賑やかだった。

 

 

 

  私はもちろん「他の日」がどういう感じなのかは知らない。

 

  それでも漏れ聞こえて来る保母さん達の言葉から子供達が良く食べている……ということは気が付いていた。

 

 

 

 

  それだけではない。

 

 

  保母さん達は台所から「給仕用スプーン」だけを持って行くのだが(子供達用の食器類は各部屋に置かれていた)、途中一人の保母さんがやって来て従業員用の「普通のスプーン」を数本持って行った。

 

  ああ、これは普段より子供達の「食い付きが良い」から、食べてみたくなったんだな……と直ぐ判った。

 

 

 

 

   「食べられるものを平気で捨てる」

  

  …のが得意(!?)なコノ国人達。

   

 

   「ハウス」のような状況や人物ならイザ知らず(参照;「コロナ」最大の発生源はケアハウスだった、という理由が判るよな!)、例え自分で作ったものであっても

 

 

  「美味しくなかったら、捨ててイイわよ!」

 

 

  …と平気で言って来る人達である。

 

 

 

   まして若い人達ほど、わざわざ「子供の食べ残し」など食べたいなどと思う訳もない。

 

 

 

 

   その時戻って来た食器はどれも舐めたように綺麗だった。

 

   デザートの『梨のクランブル』の時でも反応は全く同じ。

 

  

 

   「料理人冥利」と言えたけれども、逆にその時は未だ

 

 

   「普段どんな料理食べさせているんだ?」

 

 

   …としか思えなかった私だった……!