『ミケ』とのやりとりをザックリと『ポポ』に報告した後、私は『ミケ』と『ジン』に向けて、先の『ナッツ』からのメールを添えて簡単な「退職」のメールを書き上げた。
先週の試食会は楽しかったわ、でも残念ながら以下のような理由で一緒に働けなくなったので、皆さんで頑張ってね……という感じ「ダケ」で、『ミケ』が『料理長』になることや『ポポ』が既に辞めたには一言も触れなかった。
そしてもちろん、彼らが『ナッツ』と『クリ』にそれを転送した場合も予想して「送信先」には『ポポ』も加え、文末には『ナッツ』から来たメール(参照;『コノ国らしい』と言えるのかも 117)も添えた。
『ミケ』と『ジン』、特に『ミケ』がどういう気持ちでそれを読んだのか判らない。
二人から返事と言えるようなものは一切無かったし、『ナッツ』や『クリ』からもその後一切連絡が無かったからだった。
あ、いや、一回だけあったと言えるか。
「日曜日」、つまり『ナッツ』からの最後のメールの後、『クリ』の文章で
「代金振り込みました。でも日曜日なので直ぐには入金されないと思います」
…とだけ。
「経理」を専門に担っているという訳ではないが、支払いに関わる実際の経理業務は全て『クリ』がやっているのは見ていたので、彼女なりの「義務作業」だったのだろう。
実際は当日中に入金されたのだが、金額は『ナッツ』が言っていたように
「気違い沙汰の値段」
…であるハサミの代金(£5=約750円)はキチンと?引かれたものだった。
私が引き取りに行かないと宣言したのだから、これで彼らは「気違い沙汰の値段」の頑丈なハサミを無料で手に入れた訳だ。
今回の『ナッツ』や『クリ』に限らず、どうもコノ国の無能な経営者というのは、それなりの能力があり様々な角度から店に貢献する人間よりも、だた自分(だけ)、自分の意見(だけ)に恭順な人間、いわゆる「イエスマン&ウーマン」を
有能な従業員
…と思い込むのが普通のようだ。
何度も例に出す「ハウス」(参照;ケアハウス編)のオーナー夫妻もその典型だった。
結果、その後「ハウス」は調査機関に寄る評価が実質的に「危険レベル」になり(参照;続・これも現実……お気をつけあれ……!)、その張本人と言える『疫病神H』はサッサと逃げ出し、その前後から「ハウス」のホームページは「再編中」という表示で現時点でも閉鎖されたままになっている状態なのは、まさに「引き寄せ」……というより『身から出た錆』だろう。
この「新・怒涛の一週間」の後、『ナッツ』と『ジン』はもちろん、『ミケ』とも直接会って話などしてはいない。
しかし何度も言うようにナンダカンダ言っても結局は町そのものが「町内会レベル」の地域。
その気が無くても勝手に耳に入って来る話も多いし、故にちょっと動けば色々なことがかなり詳しく調べることが出来るような町、そして何より「口コミ」が一番恐ろしい町であることを彼らは自覚しているのだろうか?