私は笑いが止められない顔のまま、返事を書き始めた。
拝啓
私とアナタ達の間にはまだ正式な契約というのもが一切されていないのですから、私がアナタ達の言う通りにする義務が無いように、アナタ達も私の言う通りにする義務もありません。
オカネに関しては、以下にある口座に振り込んで下さい。
私の口座は「失業者手当」が打ち切られる金額の上限をはるかに下回り殆ど無い状態ですので、アナタ達が入金をしたとしても私の「失業者手当」を打ち切られるような心配はありませんので。
もちろんメール上でのこれまでの私達のやりとりは全て「証拠」として残していますし、当然その「金額」にしてもちゃんとこちらにも「証拠」が残っていますから、一々入金金額を確認連絡してもらう必要もありません。
器具その他については私が残して行った食材も含め、考えは前に書いた通りです。
私には必要の無いものですし、今はもうそれらの「ゴミ」を引き取る気はありませんので、どうぞそちらで御自由に処理して下さい。
では、今後の『Y』の御多幸を御祈りしております。
リオ
…さて、どう出て来るか
な?
一息ついて、私は『ポポ』に『ナッツ』からの「クビメール」をコピーしたものも含めてメールを送ると……
「私、絶対辞めるっ!」
…大激怒ムード満々の返事が直ぐ返って来た。
「いやいや、明日『偵察』してからでも遅くないんじゃない?」
…そこから『ポポ』と私の「メールでチャット」がまた始まった。
『ポポ』は『ナッツ』と『クリ』の対応に激怒しつつ、今後起こるだろうの様々な問題を提案しつつ、何よりも「仲間」であるハズの『ミケ』の裏切りが信じられない、と言い続けた。
私はそんな『ポポ』の態度に感謝しつつ、明日『偵察』して欲しい気持ちもあって「保留嘆願」のメールを書き続けたのだが……
「今、辞めてやったわ!」
…『ポポ』がそれを電話で話したのか、メールを送っただけだったのかは判らない。
でも『ナッツ』がどんな態度だったかは言っていなかったから、彼らと同じくメール一本で済ませたのだろう。
もちろん『ポポ』だって正式に採用されていた訳ではないのだから、それで向こうが文句を言える立場でもないし、それ以上に私など何も言える立場ではない。
「あ~、辞めちゃったのね~!」
…少しがっかり?しつつも、それでも今後の事やら何やらと話が終わらない私と『ポポ』は、その日ずっと「メールでチャット」を続けていた。
その真っ最中、「珍しく」私の携帯(スマホ)が鳴った。
(私の携帯は滅多に電話を掛けない&掛かって来ない)
誰だ?……と思って出る前に確認した相手の名前は……
『ミケ』。