『虫掃除』をしてから3日程過ぎた時……8月の最終日だった……私の携帯に『ナッツ』からテキストメッセージが入った。
「は~い、リオ、
『クリ』と一緒に今『I〇〇A』に食器の買い物に来ているんだけど
何か買って来て欲しいモノある~?」
「備品」類の買い物であるなら何で私にも声を掛けてくれなかったのかね?と先ず思った。
「何か」どころか欲しいモノは山のようにあるのだし、台所関係では細かい部分は判らないだろうし、今の私が時間的にはゆとりがあるのは知っているのだから……。
しかし、わざわざ「『食器』の買い物」と書いて来たくらいだから……二人の事だ、それ以外の「備品」の事など全く考えずに出掛けたんだろう。
たまたま行ってから気分か何かで唐突に思い付いただけ、気が付いただけマシなのかも知れない。
「そういう人達」には下手に素直に欲しいモノを申告してもこっちがガッカリするだけ……なのは既に経験値で判っている。
更に言えば『Y』がそう早く開店しない=つまり「料理」なんて直ぐ出来ないだろう事は明白だったから、とにかく『今』欲しいモノを必死になって考え、急いで
「しっかりした『キッチンバサミ』を二丁!」
…と返信を打った。
一息ついてもう一本。
「2~3段ので良いから畳める『踏み台』!」
どちらも先日の掃除で『店』の中に無いことに気付き、同時に「ひっじょ~に不便!」を感じたものだった。
ハサミは普通のハサミと言っても良かったのだけれども、今のうちに買っておけばあらゆる場面で使えるのは明白。
「二丁」と言ったのは
自分のモノは自分のモノ、
ヒトのモノも自分のモノ、
便利なモノは自分のモノ!
……が『無意識の意識』で身に付いている上に、自分が使ったモノを
『自分で』手入れをする
『自分で』元の場所に戻す
…という事が天文学的に難しい(らしい)人達に散々付き合った故の「経験値」と言えて、あの店の状態で「一丁」しかない場合にどういう事が起こるか、容易且つ反射的に想像出来たからだった。
『踏み台』も然り。
前記したように踏み台無しでは届かない所ばかりなのに、二人が用意していたのは自分達が作業で使う大型の脚立だけ。
それもコノ国らしく「手入れ」されないまま使い続けられた故にこびりついたペンキや埃だらけで、とても台所では使う気になれないモノだった。
本当はハサミと同じ理由で「台所用」と「店内用」の二台欲しかったのだけれども、いきなりアレコレ頼むのも気が引けたので「取り合えず」だった。
「オッケー!」
『ナッツ』からの返事を受け取り、やれやれ「とにかく『今』」欲しいものは手に入ったな……と、思った……その時は。