ここは『銀行』なのだ、よね…??? 1 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

  

   昨夜になって急ぎ「送金」というか銀行振込をしなけれならない用件が出来た。

 

   良かった、オンラインバンキングでやろう……となったのだけど、何故か何度やっても最後の最後で

 

  「数字が違います、やり直してください」

 

  …と出る。

 

 

   その操作をするのに絶対に必要な専用の機械が最近『電池切れ間近』と表示されていたのでそのせいかと思い、相手方に事情を伝え、次の日の朝一番で銀行から送金する事にした。

 

 

 

  

   そして今朝。

 

   全てを整え『開店時間直後』に間に合うように出掛けたのだが、肝心の銀行が未だ閉まっていた。

 

 

   あれ? 早く着き過ぎたかな?

 

   …と思って時計を見ると、『開店時間』を15分過ぎていた。

 

    一瞬、我が街のメイン郵便局が火曜日だけは9時半開店だから、銀行もそうだったっけ?……と思ったのだが、入り口にはシッカリ

 

   「9時~5時」

 

  …と書いてある。

 

  まる見えのガラス窓から中を覗いてみても電気は付いているものの、人影が全くない。

 

 

 

   待っていたのはもちろん私だけでない。後から後から人が来て

 

   「あれ!?」

 

   …という顔はするものの、誰も何も言わないというか互いに関わらなくても済むようなくらいの距離を保って待っている。

 

     

    本当に全く何の動きもないまま、待ち人の数だけが増えて行く。

 

 

 

 

 

   結果。

  

    古臭いドアの鍵が動く音がして『開店』したのは9時40分を過ぎた時間だった。

 

 

 

    ドアを開けた若い女性銀行員は「極普通の笑顔」

 

 

   「ハァ~イ!」

 

   …の一言を最初の一人に言っただけで持ち場に戻って行った。

 

 

 

   もちろん

 

   …「銀行側」からそれ以上の言葉はなく、「待ち人達」も何事も無かったように黙って中に入って行くだけ。

 

   そのまま「いつもの通り」に動き出した。

 

 

 

 

    ここは日本じゃないんだよな、と実感する「日常」の瞬間。