裏世界の「全て」を知る『タダの主婦』??? 12 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

  

   『キュリさん』と知り合った頃は大統領選もまさに終盤、トランプとクリントンの一騎打ちが明確になった頃だった。

 

   当然私達の間でも折に触れ話題にはなっていたのだけど、話していて不思議に思ったのは『キュリさん』の場合、単純にどっちが当選するかとか、はたまた自分はどっちを応援するか?というような態度ではなかったことだ。

 

 

 

   「クリントンなんかが当選したら、恐ろしいことが起こるよ!」

 

 

 

 

   …はぁ?

 

 

 

 

 

   『キュリさん』に対して、知り合った当初から「言い切り」……コレはこう、アレはこう!……という話し方をする人だな、という意識は持っていた。しかし長年

 

 

  『優しさ』と言い換えた『優柔不断&責任転嫁』

 

 

  …で散々振り回されてきた私としては、そうした「白黒ハッキリ」している人の方が楽、という意識があったから、特に気にはならなかった……最初の頃は。何度も言うけど。

 

 

 

   しかし彼女自身が政治家でも国際政治に関わっている人間でもない。

 

   国際的な企業や商社に勤めているワケでもない。

 

   もっと言えば、そういう関係に知り合いや親戚が居るワケでもない。

 

 

 

   誤解を恐れずに意地悪な言い方をすれば

 

 

  「地元のケアハウスにパートで働いている独り身のオバちゃん」

 

 

 

   …でしかない。(もちろん自分も、ね!)

 

 

   いや、別に何処の誰であろうと国際政治に関心があるのは良いことだし、自分の事しか興味がないような人間と比べたら数万倍マシだろう。

 

 

   しかしそういう時の『キュリさん』の態度は、「討論を楽しむ」というよりも自分の意見が世界で唯一、自分に同意しない方が悪いのだ!……というくらいに自信満々で、まるで

 

 

 

  「私が全てを知っているのよ!」

 

  …という気迫で迫って来るのだった。

 

 

 

   正直、何度か「どうしてそこまで言い切れるの?」と聞き直した事もある。

 

   すると彼女は

 

 

   「ちゃんとね、『裏』の情報が流れているのよ!

 

    みんなが知らないダケなのよ!!」

 

   …と、これまた自信満々で言ってくれた。

 

 

   『裏』の情報って……ウチに来るのも面倒くさいっていうアナタが、近所を犬の散歩しながらスパイでもしているの?……くらい言いたくなったが、彼女が大真面目なのは態度から判ったから、下手に突っ込むのはやめよう……とその時は考えた。

 

   そういう部分は抜きで付き合えば良いんだから、くらいで。

 

 

 

 

   もちろん、その「情報源」がインターネットだろうことは直ぐ判った。

  

   その頃私が訪ねると彼女は大抵PCの前に座って画面を熱心に見つめ、時に嬉しそうに

 

 

 

   「ほらみて! 恐ろしいことが起こるわよ! 

 

     これから世界が凄いことになるわよ!」