ワタシはコレで……仕事を辞めました ソノ6 呆れた「現場」 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 ごめんなさい!

 

 また言い訳から始まります……はい、まだ就職はしておりません。

 

 つまり、時間はそれなりにあります……「気力」がありませんでした。それだけです。

 

 アシスタントなどなく毎日のように更新している方々を本当に本当に尊敬致します!

 

☆☆☆☆☆

 

 「食事にカネを掛けないのが一番モウケられる」

 

…と、最初から、且つ普段から折りに触れ堂々と言い放つ「ガイジンオーナー(夫妻)」に一抹の不安を抱えつつ、私のコノ国での『労働者の日々』が始まった。

 

 実は「モト」と居た時は(散々文句を言われつつ)専業主婦、別居後は「母子手当」、その後制度の変更で就職も福祉もいろいろな形は取ったものの、『腐っても福祉国家』の恩恵&試練を受けつつ……全くの第三者に、完全に「雇われの身」となったのは初めてだったのですがね。

 

 

 

 正直、良く働きましたよ。

 

 あれだけの設備で、あれだけの食材で、あれだけの料理を出し続けたことが出来たのなんて、私だけよ!

 

 悔しかったら、アンタ同じことやってみなさい!

 

……と、今でも言い切れるくらい。

  (こうやってオバさんは図々しくなっていくんだろうな…)

 

 

 

 とにかくまあ、呆れた現場=キッチンでしたね。

 

 まず、設備が「普通の家」よりも整っていない。

 

 

 というか、これもコノ国では結構一般的(と私は思う)なことなのだけど、

 

モノは一杯あるのに、マトモなモノが一つもない

 

 …という状況。

 

 大量の「切れないナイフ」。

 

 異常に大きな、使われた形跡のない大量の鍋。

 

 異常に使い込まれた、マトモな蓋もないペコペコの鍋。

 

 電池が切れたままの小型秤が一つ。

 

 目盛りが読めないほど使い込まれたプラスッチックの計量カップが大量。

 

 ドアがマトモに閉まらないオーブン。

 

 換気扇もなく、何故かそこには棚が作りつけてあって御丁寧にも天井が低くなっているコンロの上。

 

 「キッチン家電」と言えるのは露骨に安物と分かる電子レンジとハンドミキサー、あとハンドブレンダーがあるだけで、ミキサーもフードカッターもない。

 

 ケアラー(介護員)と共用の電気ポットも、私でも買わない!という安物が一個だけ。

 

 パッと思いついただけでもこれだけ出てくるけれども、それらが全て「コノ国では一般的」な、つまり「慣習」だけで置かれたとしか思えない、

 

「一々恐ろしく使いにくい場所」

 

…に配置されていたのでした……。

 

 仕事を始めた最初に行った言葉は、

 

「配置、替えていい?」

 

 …でありました。 そして、

 

『その時は』

 

  …そう、その時は……

 

「貴女が、使いやすいように何でも好きなようにしていい」

 

 …と、言われたのでありました…。