(過去のお話です)

実家に帰ると、いろいろな人に会ったり話したりする機会が増えました。




私の状況を知っている人の中には「それって医療ミスなのでは?」と言ってくる人もいました。




私も誰かが同じような目にあった話を聞けば、やはり「医療ミスでは?」と簡単に直結させてしまうと思います。




でも、今回自分の身に起きたことは医療ミスとは思いません。





出産って、予期せぬ事が起きてしまうものだと思うからです。





準備万端で行った一般的な外科などの手術などとは違い、突然産気づいて突然人が1人生まれてくるわけです。





特に自然分娩だと、促進剤や吸引などをする場合もあるけど、基本的には母体が自分で胎児を出すわけで。





高度な機器を使って安全に出すわけではありません。





真夜中だろうと早朝だろうと、医師や助産師は対応せねばなりません。





私の場合は悪条件が全て重なったり、不運だったりで腸に穴があいてしまいましたが、それは誰も想像しなかったことで避けられない事故だったのです。





もちろん赤ちゃんに障害が残ってしまったり、私が死んだりしてたらこんな風には思えなかったと思うんですよ。





でも、赤ちゃんは元気に誕生させてもらえたし、私も生死の境をさまよったもののこうして生きています。





身体は少し不自由になりましたが。





もちろん、手術前後のしんどい頃に「ひょっとして医療ミス?」と全く思わなかったわけではないですよ。




1回や2回くらい、頭をよぎる程度には思ったことがあります。




でも、生んだ個人クリニックの院長先生や看護師さん達のトラブル後の対応が非常に良かったこともあり「出産時の避けられない事故である」と確信しています。




このときの対応が悪かったら「医療ミスだ!」って私や夫も思ったかもしれません。




生んだクリニックのスタッフさんたち、大きな病院のスタッフさんたち、今回関わってくださった医療関係者の方々全員が命を助けることに一生懸命で、そして誠実だったように感じました。





闘病生活や妊娠関連のブログには「気持ちに寄り添ってもらえなかった!」とか「防げたことだ!」とか「医療ミスだ!」とかっておっしゃっているのをよく見かけます。




その人がそう感じたのなら、そうなのでしょう。




私はただ単に運が良くて、たまたま接した医療関係者の全員がとても良い人たちだったのかもしれません。




その後転院した先でも感じましたが、人手不足の産科のお医者さんは本当に休む間もなく患者さんのために一生懸命やってくれていると思います。




もちろん、他の科のお医者さんや看護師さん達もですが。





出産が昔よりも安全であると言えるようになったのは、一生懸命頑張ってくれている産科のお医者さんや助産師さん、看護師さんたちのおかげなのだと思っています。





それでも防げないこともある。





それは医療ミスではない。





悲しいけれど、避けられなかった事故なのです。




息子を無事に誕生させてもらえたこと。





私にとってはこれが一番重要で、自分の身に起きたことは仕方なかったこと。





そう思っています。