こんにちは、光藤(みつふじ)です。
さて、陰陽五行には「五味(ごみ)」という、体と深く関わる5つの味があります。
・木/肝=酸味
・火/心=苦味
・土/脾=甘味
・金/肺=辛味
・水/腎=鹹味(かんみ・塩辛い味)
これらは、それぞれの臓腑が好む味覚であり、弱っているときに補ってくれる反面、摂りすぎると負担にもなる、ちょっと繊細な関係なんですね。
たとえば、春先にイライラして怒りっぽくなる(=木気が強いとき)は酸味が役立ちますが、摂りすぎると胃を悪くします。
けれども、滞った「気」の巡りには柑橘系の酸味がよかったり、寝汗が気になるときなどには、フルーツビネガーのような酸味がおいしく感じます。
そして、それぞれの味には「季節との関係」もあるのですね。
・木=春=酸味
・火=夏=苦味
・土=土用=甘味
・金=秋=辛味
・水=冬=鹹味
「鹹味」は、本来は冬に必要とされる味覚。
でも実は、汗をかくこれからの季節(梅雨〜夏)にも、大切な役割があるんです。
鹹味って、ただのしょっぱい味、ではない?
一般的には「塩辛い味」と説明されることが多い「鹹味」ですが、もう少し深く見てみると、「天然の海のミネラルを含み、私たちのカラダに必要な、塩分を含む味覚」ともいえるかな。
なので、「合成された塩」ではなく、天然塩や海のものからの自然な塩分、これこそが、東洋医学でいう「鹹味」なんですね。
鹹味をもつ食材は?
・昆布
・海苔
・しじみ・あさりなどの貝類
・えび・かに
・わかめなどの海藻類
海からとれる食材には、海のミネラルがたっぷり含まれています。
これらは、出汁にするとほんのり塩気を感じるものが多く、ほっとする味覚です。
なぜ、今の季節にも鹹味が必要?
梅雨〜夏にかけては、気温の上昇とともに、汗でミネラルが失われやすい季節です。
そんなときに、昆布や貝のお出汁などを使った、和食中心にすることで、失われやすいミネラルを補うことができます。
海のミネラルは、人の体内のミネラルバランスととても似ているともいわれ、体を整えるうえでとても大事な成分。
筋肉の動きや心拍数の安定、神経伝達、水分量の調整など、多くの働きに関わっています。
「夏は水分補給をしっかりと」とよく言われますが、水だけではなく、梅干しやお出汁、みそ汁など、一緒にいただくのがおススメです。
ただし、摂り過ぎには注意
鹹味は大事だけど、摂りすぎると、高血圧や血流の滞りにつながることも。
何事も「塩梅(あんばい)」が大事ですね。
「鹹味」は冬だけでなく、汗をかくこれからの季節にも大事な味覚。
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