2000年代前半、少年チャンピオンで連載されていた「虹色ラーメン」のレビュー。3回目は「ラーメン甲子園」を優勝した榊太陽に、神宮寺グループからの刺客が次々とやってきます。

第1期:イントロダクション(1~4巻)
第2期:ラーメン甲子園(5~8巻)

第3期:麺王杯・前編(9~12巻)(今回)

 敵となった神宮寺グループからの刺客が、榊太陽を狙う。
第4期:裏切りと信頼と(13~15巻)
 謎の転入生皇朔夜と、後輩の久保隼人が太陽を追い詰める。一方で共通の敵との闘いでの和解へ。
第5期:父との最終決戦(16~18巻)
 父であり最強のラーメン職人、神宮寺雷蔵との最終決戦。
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 9巻から12巻が連載されていた時期は、2002年9月から2003年6月にかけて。「ラーメン甲子園」が終了した8巻の後半で、早速神宮寺グループの支店長と榊太陽がぶつかる展開があり、9巻でもつけ麺をテーマに支店長と対戦した太陽が勝ちます。
 

 また、太陽たちの1学年下の部員をめぐるストーリーも展開する。杉は、先輩たちが切り盛りする「ラーメン与田」におもてなしの真髄を学び、久保は実家の家業であるカレーとラーメンの間で揺れ動き、スパイスと味噌を調和させたカレーラーメンを考案。このあたりは、武内さんが広報を務めていた新横浜ラーメン博物館に出店していた「あまからや」の「スパイス味噌ラーメン」を彷彿とさせるものがあります。
 

 そのカレーラーメンのストーリーが展開している12巻の時点で、太陽たちは高校3年生に。9巻のつけ麺勝負で登場した「松寿軒」の藤堂晶と、いとこで蕎麦店の息子である東海林正がラーメン部に入部している。

 

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 そして、神宮寺グループの「麺王七人衆」が、太陽の元に戦いを挑む。「麺王杯」は、神宮寺グループの総帥である神宮寺雷蔵の後継者を選ぶために行われているが、その存在は表沙汰にはされていない。最初「料理は競うものではない」と言っていた太陽だが、師匠の与田が、「麺王杯に出ろ」という置き手紙を残して姿を消し、太陽は出場への決意を固める。
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 まずは、麺打ちの達人「麺華王」こと、朱扇華。中国の拉麺(ラウミェン)を更に広げ、扇を使って撹拌から湯切りまでするという曲芸技を見せる。太陽は、中華街で出会った謎の美女「麗花」と芸術的な麺打ちを特訓。麺王杯では芸術点では遅れをとるものの、味で逆転して勝利を収める。

 

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 麺王杯2回戦は、札幌での味噌ラーメン勝負。「麺炎王」こと、ビジュアル系バンドのギタリストを務めるの前原克也が勝負を挑む。バンド活動と味噌ラーメンの共通点として、客の目の前での鍋振りをライブに見立てたあたりが楽しいです。一方で太陽は味噌ダレ作りに悩む一方、客の嗜好に合わせた味噌ラーメンを一杯ずつ作る事で勝利する。
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 3回戦は「麺機王」広瀬真太郎が、ラーメンを圧倒的なスピードで作る、ロボットによるラーメン調理システム「麺機神」をもって、提供スピードで勝負する。太陽が勝てない戦いと思われたが、仲間割れで麺機王が試合放棄。太陽は勝ちを拾う。
 

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 4回戦は「麺聖王」を名乗り、今日の寺で雲水を務める永心が相手。「動物系素材を使わないラーメン」を条件に対戦するが、太陽は苦心の末、「本当に食べてほしいラーメンを作りたい」と、麺に卵を加えてしまう。失格になった上、投票結果でも負けていた事が、コミックスでは既に13巻に突入しているが、この後の暗雲垂れ込める展開を予感させるものになっている。

 そんなわけで、13巻からは一筋縄ではいかない展開になります。その話は次回のブックレビューで。