夜、マンションの前にある公園から女性の泣き声がした
茂みの中なのか、姿は見えない
それは号泣という感じで、尋常ではない
女子高校生が被害者になった旭川の凄惨な事件が思い出されて、ザワザワした
ベランダに出て、大声で
「誰なの?
「どうしたの?」
「警察呼ぼうか?」
と呼びかけるが
聞こえていないのか泣きじゃくるばかりだった
杖を突いたお婆さんの私が
出て行って確認するほどの勇気はない
暴行されているとかだと、こちらも危ないし
でも、知らん顔はできない
110番する、という私に、ダンナは
「よけいなことだ」
「やめとけ!」
の一点張り
はあ~こういう人なのよね
私が体調悪くなって
「救急車呼んで」と頼んだのに
「バカなこと言うな!」
と見捨てて仕事に行った人…
ほんと、キライだ!
やっぱり、離婚すべきかなあ~
それは置いといて
110番したら
「事件ですか、事故ですか!」
ちょっと緊迫した応答に少したじろいだ
そりゃそうよね
名前を言って事情を話すと
「すぐ行きます」
マンションに下で待っていても、ちっとも来ない
その間も泣き声は響いているから気が気じゃない
警察、来る気あるのかな?
部屋にもどったら電話があった
「○○警察地域課XXです。
今女性を発見して事情を聴いています。
通報ありがとうございました」
電話の向こうでも聞こえる泣き声
もう、一時間ぐらい泣いてる
正直、何があったのか知りたいところだけど
それは聞けないか
ダンナは私のことをおせっかい焼きとか野次馬だと思っている
でも、これは良識ある市民の義務よね~
放置なんかできない
アンタには野次馬と思われてで結構よ!
つくづく価値観のあわない夫婦です










