完成すれば縦2.05メートル、全長70メートルに達する巨大日本画《不死鳥》。人間と自然の森との共生、尽きることのない生命の循環の物語を紡ぐため、西田は2022年から1年間屋久島に移住し、日々山にわけいって 写生を繰り返しました。本展では、この前人未到ともいえる大作を核に、 西田の原点となる少年時代の作品から、インド留学を経て森羅万象を神とする日本人の心で、風景や動物、人物や花を愛情深く精緻な筆致で描いてきた作品群まで、29点を通し50年におよぶ画業の軌跡を追います。
開催末日が近いので
二日続けて絵をみに行くことになりました。
今日は西田俊英の「不死鳥」展です。
上の紫の文字は、
その展覧会の説明文です。
会場は、武蔵野美術大学のキャンパス内にある美術館です。
↓昨日はこのホックニー展をみにいったわけですけれど…。
このホックニー展も
西田俊英の「不死鳥」展も
NHK「日曜美術館」にて紹介されました。
私はこのテレビ番組の
作品の取り上げ方、作品に対しての取り組み方が大好きです。
本物がみてみたい!
原画をこの目に焼き付けたい!
と思ってしまいます。
この展覧会は大人気のようで
この日も大勢の方がみにきていました。
少年時代から
プロの先生について絵を描き続けてきた
という西田俊英先生(教授なので先生付けで)の画力は圧倒的です。
でも不思議なのは〈圧〉がないこと。
とても静かなんです。
すごいだろうという押し付けもない。
大きな絵であるにも関わらず
向こうから迫ってくるのではなく
ひっそりとたたずんでいる。
まるで森そのもののような在り方なのです。
だからこその美しさ。
日本画の真骨頂ともいえるかもしれません。
もともと画才のあった人が、
少年の頃に開いた初個展で絵を完売するような人が、
1年間、屋久島にこもり
昼間はスケッチ、夜は制作という日々を続けて
描かれたのがこの〈不死鳥〉という大作です。
いや、また未完ということで
完成までは後数年かかるらしいです。
こんな絵が素晴らしくないはずはなく、
それを間近でみられて幸いでした。
この展覧会には〈不死鳥〉以外の絵も展示されています。
私は↑この絵の前で釘付けになりました。
重厚感があって素晴らしいけれど
やはり静かな絵です。
闇の深さが半端でなく
その先にまっているのは
〈死〉なのか、
それとも〈永遠〉なのか。。。
西田先生は
絵を描くことを通して
人生を思索し、表現してきた方です。
会場の入り口のところに
本人が立っておられましたが
ご本人もまた、とても静けさのある方でした。
そして、なにより〈品〉がある。
そうか、〈品〉なのか。
まるで高僧のように、
塵芥が削がれてすっきりと立っておられる。
そんな佇まいが
見事に作品に反映されておりました。
実際の絵をみることができて
本当によかったです。


