方言への、個人的なこだわり ー市長のメダルかじりの件ー |      生きる稽古 死ぬ稽古

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ー毎日が おけいこ日和ー
        

いつの間にか、
育った土地に住んでた年数より
上京してからの方が長くなってしまいました。


そんな中、自分の中で

大切にしてきたことがあります。

それは、

〈方言と標準語とを分ける〉

ということです。


アナウンサーではないので、

それほど厳密な標準語は話せません。

自分なりの標準語でしかありません。

けれども、逆に

育った土地の方言である三河弁は

今でもかなりディープに話せます。

これは

〈方言と標準語を分け〉てきたからこそなんですよね。


言葉は混ぜてしまうと、

その混ざった言葉だけになります。

私には方言で話したい人と

標準語で話したい人、

そして標準語で話した方がいい場合、

というこだわりがあるんです。


同じ三河出身の人とであっても、

初対面の人や、それほど親しくない人とは

三河弁で話すことはできません。

方言というのは、

同じ土地で育ってきたという

深いつながりの上で成り立っているように思えます。


で、

標準語で話した方がいい場合

というところは、

私の個人的なこだわりです。

ここは人それぞれで考え方が違っていいとも思います。


私は職場とか、寄り合いとか、

公の場所では、

なるべく標準語に近い言葉を話そうとすることが

その場を尊重することにつながると思っています。


なので、三河で太極拳を教える時には

標準語で話します。

そして、場を和ませるために

時々、三河弁を使います。

この時は意図的に使います。

トモダチが生徒さんとして通ってくれているので

おけいこ以外の時には

もちろん、三河弁で話します。


いちいち考えなくても

自然とそうなります。


そうやって暮らしている中で

常々感じているのは

二人称についてなんです。


二人称のYOUは、標準語では〈あなた〉です。

目下の人間には〈君〉を使います。

仲のいいトモダチ同士で〈おまえ〉を使うこともあります。(でも、女の子はあんまり使わないんじゃないかなぁ)


三河弁しか使えなかった頃は、男の子が〈あなた〉とか〈君〉とか言ってるとキモチワルイ気がしてました。カッコつけてる感じがしたり、ナヨナヨした感じがしたり、していたんです。

そう、感じてしまっていました。


一方、三河弁では、二人称を〈あんた〉と言います。

男の人は〈おまえ〉を使うことが多かった気がします。で、目上の人など、どちらも使えない時は名前を呼ぶ。

親しいほどに、この二人称は活きてきます。

学生時代は、男子は女子に〈おまえ〉って言うし、女子は男子に〈あんた〉って言ってました。


だから同級会なんかで久しぶりに会ったトモダチでも、

「おぅ、まさみ久しぶり。おまえ元気だったか?」

と言われれば、

「うん、元気だよ。あんたはどう?」

みたいに話が続きます。

(まぁ、もっとも男子の方が照れ屋さんが多いので、久しぶりだとギクシャクしちゃうことが多いですけどね)


ここでひとつの〈ねじれ〉が生まれます😄

私にとって中学や高校のトモダチから

〈おまえ〉って言われることは

ものすごくあたりまえなことなんだけど

東京で生まれ育った夫から

〈おまえ〉って言われるのは

ものすごくイヤなんです。

〈あなた〉も〈君〉も〈あんた〉も〈おまえ〉も、

なんとなく変な気がして

夫婦間ではお互いに名前を呼び合っています。


長々と、なんでこんなことを書いているのかと言うと、

例の〈メダルかじり虫〉事件に対しての

モヤモヤがあったからなんです。


同じ愛知県でも

境川を隔てて尾張地方と三河地方とでは

方言が違います。

私は三河弁です。

なので尾張弁は聞き取れますが話せません。

ただどちらの地方でも〈あんた〉という二人称は使います。


政治家というのは公人です。

公人が方言を使い続けるということに

私はずっと違和感を持ってきていました。

標準語を使おうと務めることは、

公人の義務であるとすら思っています。


そんな中、

メダルかじりについては

私がいまさら言うまでもありませんけれど、

初対面の表敬訪問者に向けて

〈あんた〉呼ばわりすると言うのは

無礼千万な行為であると感じられるのです。


尾張の土地でしか、

三河の土地でしか、

生きてこなかったおじいさんやおばあさんが

「あんた、どこから来たん?」

なんて、たずねるのはもちろんアリですが、

公人が使っていい二人称ではありません。


尾張弁を使い続けるのは

気さくな市長をアピールするためだというのを

どこかで読みましたが、

気さくではなく

無礼であるとしか思えません。


これは私個人のこだわりなのですけれども、

愛知県の言葉を愚弄するな❗️

と、腹立たしく思っているんです。

ここのこだわりは、

私の中ではけっこう根強く残っています。