先週、↓こちらのドラマを観まして…
それがとってもおもしろかったもので、
さっそく原作を読んでみました。
え〜え〜、もちろん一気読みしましたとも〜![]()
漫画の一気読みに勝る悦楽はないですね。
幸せな時間でした![]()
で、思ったのですけれど、
この原作コミックは、なんとも感想がむずかしい。
タイトルにもなっている<ジルバ>というヒトは
すでに故人となっているので
実際に漫画の中で登場することはありません。
けれどもこの<ジルバ>の存在を核にして
お話は進んでいきます。
時代は戦前戦中戦後の混乱期。
しかも<ジルバ>はブラジルに渡った移民であるため
当時の移民政策についての話や
引き揚げ(当時の拡大政策によって外国に渡った人たちが、敗戦とともに国に引き返してきたことを言います)にまつわる話などが、
しっかりした取材をもとに描かれています。
しかもそこに、主人公の実家が福島だということで
震災による傷にも触れたりしています。
けれども絵のタッチが少女漫画のソフトなタッチであり、
生々しい描写を避けているため、
グロテスクな表現、過激な表現にはなっていません。
そして、おそらくこれはこの原作者ご自身がそうなのでしょうが、
<他人の人生に踏み込んではいけない>
というところの距離が、
どの登場人物にもあるために、
真実とか事実とかはオブラートで包まれていることが多いです。
この店のマスターの、こんな言葉があります。
「人が人を理解するなんてできないと思うよ。
おれは見ても聞いても話しても
とりこぼすんだ」
そしてそれを聞いた主人公アララの
「語られない話こそ
大切なのではと
初めて思いました」
という心情が続きます。
で!
全5巻を読み終えた感想としては
非常に<凪>なのです。
(注 義勇さんの技のことではありません
)
登場人物のそれぞれがいろんな人生を生きてきて
波乱万丈、山あり谷あり、なんていうヒトも登場します。
けれども、どんなエピソードも、
なんだかとても静か〜〜〜なところで語られているのです。
この漫画を読んでいると、
気がつくと
ツーーッと涙が流れていたりします。
(あれ? 泣いてたんだな
気がつかなかったな)
っていう、そんな静かな感動なんです。
この原作コミックは、
たぶん何度も読み返すうちに
また違った思いが湧いてくるのかもしれません。
この静けさの中にあるものを
もう少し、感じとれるようになりたいなぁと思っています。
さて!
今夜はまたテレビドラマがありますね。
前回一度観ただけなので
まだなんとも言えませんが、
私はこの原作のコミックと
テレビドラマとは
あくまでも別物
だと思って観た方がいいのではないか?
と勝手に思っています。
観た時に受け取るものが
違うのです。
テレビドラマの方には
生の女優さんが演じるからこその
華やかさがあり、リアリティがあります。
ドラマティックな要素も入っています。
一方で、コミックの中にある
<凪>の感覚はまったくありません。
原作もドラマも、どちらもおもしろいんだけれど
不思議なほどに
まったくの別物![]()
その別物感を
今夜は存分に楽しみたいと思います![]()

