ドライヤーのコードの話 |      生きる稽古 死ぬ稽古

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ー毎日が おけいこ日和ー
        

思わぬエピソードが

深く心に残ることがあります。

 

たまたまつけたTVで話されていた言葉が

私の心を強く動かしました。

 

私は独身時代、

都内のアパートで20年以上

一人暮らしをしていました。

 

そこは古くてちいさなアパートだったけれど

数えきれないくらいたくさんのトモダチが来て

飲んだり食べたり、

絵を描いたり、泊まっていったり

していきました。

 

思い出の一杯つまった一人暮らしでした。

 

そのアパートはきれいな部屋ではありませんでした。

ゴミがたまってるとか、

ホコリがつもってるとか、

そういうことはなかったけれど

<きっちんと片付いている>という

そういう部屋ではなかったのです。

 

トモダチいわく

「う〜ん、直角に置かれているものがない!」

という部屋チーン

 

本の背表紙はひっくりかえっていたり

シリーズものの順番がヘンテコだったり

畳の縁とじゅうたんがズレていたり

受話器のコード(当時は有線の置電話のみ!)が

グリングリンになっていたり…。

 

で、当然のように

それが気になって気になってしかたがないトモダチたちは

私の部屋にやってくるたびに

ていねいにそれをなおしてくれたものだったのです。

 

で、たまたま昨日みたTVには

ネプチューンの名倉さんが出ていました。

 

この番組をみたヒトも多いんじゃないのかな?

<夫婦円満の秘訣>みたいなことを話していたんです。

 

私の心に残った話というのは

ドライヤーのコードの話。

結婚当初、名倉さんは

ドライヤーを使っても使いっぱなしだったんだって!

そうするとコードがぐちゃぐちゃになってるでしょ?

 

で、奥さんから

「コードはこうやってていねいに丸めておいて」

というような指導がはいったのだそう。

 

(↑コード付きの画像をお借りしました)

 

それから15年、

名倉さんは、奥さんに言われた通り

ていねいにコードを巻き続けているのだそうです。

 

「あなたはえらいわねぇ。

そうやって、ずっとコードを巻き続けてくれている」

 

奥さんからは、そういわれたと言う

そんなエピソードです。

 

………なんというかね。

こういうすっごくシンプルなところに

生きるという醍醐味のようなものが

あるんじゃないかな?

と、私は静かに感動したのでした。

 

自分の大事なパートナーが

この方がいいと言っている。

それなら、その通りにやってみよう。

 

そこには

強みがとか弱みがとか

そういうことは苦手だからとか

もっとやることが他にあるからとか

できることとできないことがあるとか

育った環境がとか

母親がとか

そんなことたいしたことじゃないじゃんとか…

 

そういうの全部飛び越えて

ただやる

そしてやり続ける

 

これができるヒトって

ホントにすごいよなぁ…キラキラビックリマーク

 

と、かつて受話器のコードが

グルングルンのまま暮らして来た私は思ったのでした。

 

私はまだ、

強みがとか弱みがとか

そういうことは苦手だからとか

もっとやることが他にあるからとか

できることとできないことがあるとか

育った環境がとか

母親がとか

そんなことたいしたことじゃないじゃんとか…

 

という言い訳の中で生きていると思います。

 

コードをていねいに巻いて片づける

 

あ、これって

きっちんと生活ができる

ということとは違います。

 

いっしょに暮らしているヒト

あるいは自分が大切だと思っているヒトの

気持ちを考えながら暮らす

 

ということだと思うのです。

 

ただシンプルに

それができるかどうか

ということ。

 

それをやり続けられたら

たぶん世界が変わると思います。

 

どうだろう?

死ぬまでに

そんな世界が見られるんでしょうか?ニコニコ