夢の中で |      生きる稽古 死ぬ稽古

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ー毎日が おけいこ日和ー
        

亡くなった母が

夢に出てきたことなど、ほとんどありません。

が、昨夜は羽織を持って出てきまして…。

「あぁ、その羽織ってここにあったのね~。

さがしてたんだ」

と言いますと、

「なんでそんなふうにしか着物が着れないの!」

と不愉快そうです。

(あ、おかあさんはまた

私のことを否定してる、文句を言ってる)

夢の中で、私は思うわけです。

「おかあさんは、いつもそういう言い方しかできないから、

私たちはいつも、おかあさんに頼ったり甘えたり

できないんじゃないの!

『もうちょっと、こんなふうに着たらいいよ、

今からいっしょに着付けてみようか?』

そんな言い方ができないの?

そういうふうに言ってくれたら、

私はおかあさんから着物の着方を教えてもらえたんだよ!」

私が一方的にまくしたてて、夢は終わりました。

目がさめて、

言えた!

と思った。

不器用な者同士の母娘関係はやっかいです。

お互いに相手のせいにして、

本当に思っていることを、

そのままのかたちで伝えられずにいます。

私は母の着物姿が好きでした。

好きというより、ちょっとアコガレていた。

鏡の前で化粧をし、

着物や帯を出してきて、

わずかな時間で、美しい着物姿ができあがっていく。

私はそばにじっと座って、

その一連の所作を目で追うのが好きでした。

子どもの頃、晴れ着を着せてもらいながらも、

(おかあさんが着ているような、

あの紫の着物が着たいな)

とか、そんなふうに思っているような子どもでした。

母の方が仕事で忙しい時期もあり、

私が他のことで手一杯の時期もあり、

私は上京して、会うことが少なくなり、

母が老いて、気力がなくなり…。

その合間、合間に二人で口喧嘩をしあって…。

結局、母から着物の着方を教わることはできなかった。

「おかあさんみたいに着物が着れるようになりたい」

なんて、自分が思っていることもわからなかった。

不器用な母は、

「今からいっしょに着てみない?」

というような声かけができず、

不器用な娘は、

「おかあさんの着物の着方を教えて欲しい」

とは言えなかった。

それがやっと、今日、言えた!

夢の中でだったけど…

やっぱりちょっとケンカ腰だったけど…

まぁ、言えた!



普段のかっぽう着姿の母を見つけた。

まさか、自分が亡くなってから、

知らないヒトに写真を見てもらう日が来るなんて、

思ってもいなかっただろうなぁにひひ

こういうことも、きっと、

「自分を伝える」「自分に伝える」

ことなんですよねヘ(゚◇、゚)ノ