個展余話  その1 |      生きる稽古 死ぬ稽古

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ー毎日が おけいこ日和ー
        

個展の会期中、来て下さった方とお話をしている中で、興味深い話がたくさんありました。

そんな中からいくつかを、つらつらと書いてみようと思います。

まずひとつめは「男の子たちが泣く」ということ。

学校の先生をしているトモダチが、山の学習に子どもを引率した時のこと。

5年生の子どもたちが親元を離れての泊まりがけということで、サプライズを用意してあげたのです。

夜、子どもたちがそれぞれのバンガローに行って就寝、という時に、一人一人の子どもに手紙を渡してあげました。

それは事前に頼んでおいた、それぞれのおかあさんからの手紙。

おかあさんのいるおうちから離れたところで、読んでもらおうというビックリプレゼントだったのです。

手紙を渡してしばらくすると、どこからか雄叫びのような、咆哮のような声がきこえてきて、何事かとトモダチはバンガローに向かって走ったのだそう。

雄叫びは、男の子のバンガローからきこえてきました。

「おかあさ~~~ん!」
「おかあさぁぁぁぁぁん」
「ママ~~~~~!」

口々に叫びながら、大声で泣き叫んでいたというのです。

ある意味、サプライズがドンピシャだったと言えなくもないですが、さすがにここまでのことになってしまうとは予想だにできず、しかもあまりにもナサケナイではないかと思ったトモダチは、
思わず、

「泣くな~~~~っ!!」

と、どなってしまったそう。

小学5年生の男の子が泣くことはいいことか、悪いことか?

それを論じたいわけではありません。

で、その話をきいて、その場にいた仲間で話したのは、

「『泣くな~~~~っ!!』って言われなくなったよね」

ということ。

男は我慢しろ! 
男は泣くもんじゃない!
男は男らしくしろ!

そんなことは言われなくなりました。

感情も押し殺すのではなく、解放してあげましょう、と…。

だからなのかな?

最近、男の子、男のヒトが泣くのを、頻繁に見るようになりました。

そのシーンが一番多いのはスポーツです。

勝っても負けても、遠慮なくインタビュアーがマイクを向け、カメラがまわりますから、そのせいであるというのは否めません。

けれども、若い男の子たちは、試合に負けた時にも遠慮なく(爽快感さえ漂わせて)泣いているのをみることがあります。

もう一度言いますが、いいことか悪いことかは、わかりません。

ここからは主観であります。

私は古い父親に、

「勝負は負けて泣かずに勝って泣け」

と言われて育った古い世代なものですから、

「泣きたい気持ちをぐっとこらえる」ところに、たまらない魅力を感じます。

「ほんとは泣きたい。でもここで泣いちゃダメだ、ここだけは我慢しよう。一人になって思いっきり泣こう」

こんな考え方が“好き”であります ヽ(゚◇゚ )ノ

だからきっと、私も、

「泣くな~~~~っ!!」

って、言っちゃうだろうなぁ。

ものすごく泣きたいのに、泣くな!っていうオトナもいるんだっていうことを伝えたいなぁ。

感情を押し殺す必要はないけれども、感情はあふれたものをそのまま垂れ流すだけではなくて、場所や状況で我慢した方がいい場合もあるんだよ~ってことを話したいなぁ。

どんな時ならいいのか?
どういう場合だったらいいのか?

それはいっしょに話していく中で、いろんな答えが出るんじゃないのかなぁ。