東京は六本木。
新国立美術館で行われております特別展「ミュシャ展」。
本当に素晴らしいです。
スラヴ叙事詩
その1
「原故郷のスラヴ民族」
<トゥーラニア族の鞭とゴート族の剣の間に>
1912年
610×810㎝
テンペラ 油彩 カンヴァス
プラハ市立美術館
描かれている時代:3~6世紀
場所:サルマティアの草原
特別展会場に入ると
6メートル×8メートルのこの絵がお迎えしてくれます。
壮大さに足が止まります。
スラヴ叙事詩は全部で20点からなる作品ですが
世界初公開です。
まずは、日本なのが、本当に嬉しいですね。
20作品の中でも
初めから1,2,3の絵が完成度が高いと言われています。
さて、1番目の作品の場所はサルマティア草原です。
場所は南ロシア草原です。後にスラヴ族に吸収されています。
<トゥーラニア族の鞭とゴート族の剣の間に>と、ありますが
トゥーラニア族とゴート族は攻撃的な民族で
あらゆる部族を襲っては家畜や金品の強奪を行っていました。
スラヴ族は農耕民族で平和を愛した人々であり
異民族からの攻撃を受ける事も多かったのです。
この絵で右上空に浮かぶは
キリスト教化される前の異教の司祭です。
司祭の左は武装した青年。
右はスラヴ族の希望と平和の少女です。
司祭の後ろでは
トゥーラニア族とゴート族が家畜を奪い
奴隷として売る為にスラヴ族の人間を拉致しています。
左に立ち上る赤い炎は
焼き打ちにあった村が燃えています。
絵の下方にうずくまるようにして居る男女は
敵に見つかるまいと草むらにうずくまり
まるで鑑賞者(私達)に助けを求めているかのようです。
二人の目の前には鎌があります。
彼らが農耕民族である事を示していますが
復讐の気持ちも鎌で現れています。
明日は
歴史も織り交ぜながら
2作品目のスラヴ叙事詩をご紹介致しましょう。
「ミュシャ展」鑑賞付き個人セッション
http://ameblo.mom/peroko-0221/entry-12255783660.html
2017年6月5日迄
ライフメソッドアドバイザー 山下純子

