
片付かない人ほどSNSを見る
でも、不思議なことに、
見れば見るほど
自分の家に
満足できなくなっていったのです。
「まだ違う。」
「もっとおしゃれにしなきゃ。」
「この家具では足りない。」
ゴールに近づいているはずなのに、
満足できる日はなかなか来ませんでした。
そんな私がパリで暮らし始めて、
少しずつ考え方が変わりました。
パリの家は、
一軒一軒まったく違います。
アンティークが好きな人もいれば、
シンプルな部屋が好きな人もいます。
色使いも、家具も、飾り方も、
本当にさまざまです。
それでも
共通して感じたことがあります。
それは、
「誰かの家を
目指していない」
ということでした。
自分が好きだから飾る。
自分が使いやすいから置く。
自分が落ち着くから、この家にする。
判断の基準は、
いつも自分です。
だから、
どの家にもその人らしさがあります。
一方で、
SNSには素敵な部屋が
たくさん並んでいます。
もちろん、
参考になることもあります。
でも、それを「正解」にしてしまうと、
苦しくなることがあります。
他人の暮らしは、
その人の家族構成や間取り、
予算、価値観があって成り立っています。
同じ家具を買っても、
同じ収納用品を並べても、
同じ暮らしにはなりません。
だから比べ続けるほど、
「まだ足りない」が増えてしまうのです。
私自身も、
「片付いた家」を目指していた頃より、
「自分が心地いい家」を
目指すようになってからの方が、
部屋は自然と
整うようになりました。
お気に入りのカップを使う。
好きな本を手に取りやすい場所に置く。
季節の花を飾る。
そんな小さな「好き」を
積み重ねることで、
家は少しずつ自分らしい場所に
なっていきます。
片付けは、
誰かに褒められるために
するものではありません。
SNSの写真と同じ部屋を
つくるためでもありません。
毎日帰ってきたときに、
「やっぱりこの家が
好きだな」
と思えること。
それが、本当の意味で
整った家なのだと思います。
あなたの家には、
あなたの「好き」があれば十分です。
誰かの正解ではなく、
自分の心地よさを大切に
したとき、
部屋は少しずつ整っていきます。
パリで何度も感じたこの心地よさは、
『パリ時間』にも
たくさん詰め込みました。
片付けの先にある
「暮らし」を
これからも伝えていけたら嬉しいです。
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