おのころ心平です。
一年365日を、
12ヶ月にして
僕らが普通に使っている暦は
西暦(グレゴリオ暦)と言いますが、
これはもともと、
一年の、春夏秋冬の「季節」を
追いかける太陽暦です。
農業を行なう人にとって、
季節の変化は重要です。
太陽の日光量の強弱によって
種まき、刈り取りなどの
一年のサイクルが生じますので。
だから太陽暦は、
農業社会の「村」を生み、
共同社会を成立させたんだな、
と思います。
***
じゃあ、月の暦は、
どうでしょう。
新月から次の新月までを
1ヶ月とする暦は、
月の運行をもとにしてますので
1ヶ月の長さが、
平均29.5日となります。
29.5×12=354日なので
太陽暦とは1年で11日ずつずれていきます。
これ、3年たてば、
3年前に12月だった季節が
1ヶ月まるごとずれて
11月になってしまいます。
9年たてば、季節が一個分ずれ
18年たてば、夏と冬が逆転して、
8月が冬です、
なんてややこしいことになります。
***
なので、昔は
閏月(うるうづき)といって、
3年に1回の割合で
今年は7月が2回あるよ~
などと1ヶ月分挿入して
調整していたのですが、
明治に入って、明治政府は
「面倒くさいから太陽暦を導入しまーす」
といって、明治6年から、
今に至るまで太陽暦です。
***
でも・・・、
面倒くさくても、
ややこしくても
明治以前まで
月の暦(太陰暦)を使い続けた理由は
なんだったのでしょう。
月の暦では、
月のはじまり=新月が
いつも1ヶ月のはじまりです。
1日=ついたちとは、
月立ち(つきたち)
がなまった言葉です。
想像して見てくださいね。
夜空に月がなくなって
まっくらな新月の夜を基準に
1ヶ月がはじまり、
十五夜満月を、
もっとも盛んな時期とし、
月の盛衰が
庶民の生活のリズムをつくる・・・
***
農業生産物より、
月のリズムによる、
カラダの変化、
ココロの変化の方が
リアルに優先される暦だった気がします。
ややこしいけど、
移り変わりや多様性に
許容があった庶民生活・・・。
また「昼」じゃなくて、
「夜」が生活のリズムの
起点になっているということは、
夜の営み(性のあり方)も、
もっと当たり前に社会認識が
解放されたものだったのかもしれません。
***
太陽は、
いつも太陽王と結びつけられ、
西洋において太陽暦は、
王に従う農奴が使う(使わされる)暦
という側面もあったかもしれません。
それに対して月は、
庶民、町民というイメージです。
王⇔農民
という構造だけでなく、
多様な階層が寄り集まって、
社会をつくる・・・。
***
だから月には、画一化した
パーソナリティを打破する、
それぞれの個性、独自性を喚起するパワー、
そして、カラダやココロが、
一定的で安定したものではなく
波があり、リズムがあり、
強弱のある不安定な中でも
バランスをとっていける力をもっている、
ということを示していると思うのです。
月と暦に関するつらつら考察、
お付き合いいただき、ありがとうございます。
単発受講できます!
▼


