おのころ心平です。
バウンダリーについてのご質問です。
Q.
親の価値観と私の価値観が違うんです。
もちろん年代も育ってきた環境も違うのは
わかっているんですが、
そのずれを感じ取ると
親のほうが不機嫌になって、
「それは違うんじゃないのか」と意見されるので、
その関係を改善していくには
どうしたらいいのかなと思っています。
―具体的にどんな場面で
そういう価値観の相違を感じますか。
そうですね。たとえば働き方とかですね。
―働き方ですね。はい。
親の世代には「一度入った会社を転職するなんて」
という考えがあるようで。
―なるほど。終身雇用というのが
うまくいった時代ですもんね。
その価値観の違いというのは、
だいたいは両親ともですか?
そうですね。母親よりも父親のほうが強いようです。
―母親というよりも父親。
お父さんが「昔はこうだった」と。
そういうことで、意見衝突したこともあるんですか。
はい。
―なるほど、そこをどういうふうに
変えていくかということですね。
まあ、その世代の、お父さん世代の男性は
特にそうなのかもしれませんが、
自分の存在というのが軽んじられると
困るみたいな思いがあって……。
時代が変わっていくのは
もちろんわかってるんだけども、
お父さんもお父さんの時代には
がんばったんだ、みたいなことを、
それをやっぱり娘には
わかってもらいたいというか、
時代の流れの中で
お父さんもさみしいのかもしれない
という視点ですね。
え? 私にわかってほしい、ですか?
―そう、だから
お父さんの存在は認めているよ、
ということを十分伝えることですね。
時代の違いに焦点を当てて
何度もそれを説明するよりは、
お父さんの時代はそうだったんだね
と一つひとつ認めてあげるんです。
「今は違うんだから」と強調して言っちゃうと、
相手がなんだか時代遅れ扱いで、
あなたの意見はもう役に立たない
というふうに言われていると受け取ってしまうもので、
よけいに強がってしまうんです。
あ、ああ、そういうところ、よくあります。
―お父さんの時代は、
それがほんとにうまくいったんだね
というような相づちの打ち方で、
そして逆に、
今、私はこういうことで
悩んでいるというふうに
悩みをお父さんに相談するように
話をしてみることです。
人は、求められていると思ったり、
自分が相談に乗って少しでも
アドバイスができていると思えたら、
その人の味方になろうとします。
お父さんも、本当は
批判したいんじゃなくて
味方になりたいんだ、という
その気持ちを引き出していく関係性を
こちらからつくっていくと、
お父さんの態度はちょっと
落ち着くかもしれませんね。
そういう視点はまったくありませんでした。
―そのような関わりを続ければ、
衝突状態から少し融和してくる可能性はあります。
あくまでもお父さんの出番をつくってあげる
というか、そんなふうにちょっと関係性と
コミュニケーションを変えてみるといいかなと思います。
なるほど、わかりました。
***
まとめ)
価値観の相違による不機嫌に、
こちらも不機嫌で対応してしまうと、
相手の勢いがさらに強まってしまう
場合があります。
親子といえども、時代の流れは
容赦なくその価値観の相違を広げていきますが、
このケースの場合、お父さんは、
自分が大事に育ててきた娘だからこそ、
表面的なことではなく、
何を大事にすべきかの
自分の芯の部分を共有したかったんですね。
***
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