家にばかりいてあまり外出していない今日このごろ。
そんな中、んんん・・・と何かを感じて
きのう、展覧会のオープニングに行ってきました。
行った理由はひょんなご縁からだったのですが、
なんとなく「行こう!」っていうアンテナがひょいと立ったのですよね。
行ってみて、あーなるほどって思いました。
なぜ行きたいのかわからなかったけど、行ってみたら
行こうと思った気持ちは間違いじゃなかった、ってわかったかんじ。
会場のギャラリーはそれほど広いわけではないけど、
そこには、確固たる世界がありました。
この展覧会のベースになっているのは「プレソラ・マガジン」という
今年創刊されたデンマーク発の雑誌。
一応カテゴリとしては「雑誌」なんですけど
雑誌といってもただの雑誌ではなくて、
いろんなものがそれはそれはたくさん詰まってるのです。
まず特徴的なのがそのサイズ。
一般的なポスターくらいの大きなサイズなんです。

展覧会はこの1ページずつをポスターのように一枚ずつ
展示してあるのですが、それぞれがオーラを放つような
ページなので、アートとして成り立ってしまうのです。

会場では、ポスターのように展示してあるもののほか
雑誌としても閲覧することができます。
で、この雑誌が素敵なのは、もちろんそのサイズだけではなくてね。
じっさい見に行ってみるとわかるのですけど、
この雑誌の中には、人間が歴史の中でひとつずつ作り出した
文化やモノ・・いろんなものに対して向ける
とても愛情深い目線が見えるのです。
雑誌の中にはアートのページもあれば
展開されるいろんな話題のストーリーがあるのですが
たとえば
昔、発展途上国が宇宙飛行の技術を持っていることを
まっことしやかに世界にアピールしようと
いろいろ画策した、なんていうちょっと笑ってしまう
ほんまかいな的ストーリーとかがあったり。
(ホントは技術はないんですけどね)
そんな話も、その当時に使われた宣伝用のビジュアルが
ポスターサイズになって添えられているとなかなかオシャレかつ迫力あって。
かと思えば真面目に凧の開発の歴史を追いかけた記事があったり、
(これは普通に真面目な読み物らしかった)
はたまたチョークアートで「宇宙」を描いたという
アート作品が見開きでばばーんとあったり。(これ素敵でした)

(この右側のがそうなんですけど、
光が写りこんでうまく撮れませんでした・・・)
宇宙っていう、どこまで続いてるかわからない
永遠みたいな世界が
チョークというすぐ消えてしまうツールで描かれているのが
まさに人間の価値観の矛盾を比喩しているかのようで、
この雑誌のしたいこととリンクしてるなあ、なんて感じたり。
いろんなストーリーを読者に提示して
それで読者は自分のいま存在している世界からは
想像すらし得なかった全く違う世界があることを知る。
授業で知ったつもりになっていた歴史のほかにも
世界ではこんないろんなストーリーがあったんだ、ってことを
迫力あるビジュアルで知ることができる。
外国に行って博物館に行ったときに、
え、日本の歴史の教科書にこんなんなかったよね、って
ショックを受けて頭のなかがびっくりするような感覚。
そういうのがたくさん詰まっているんですね。
この自分が物理的にいる場所にあったままで、どこにも行かずに
歴史というツールを使って人類の過去に飛んだり、
アートというツールを使って人間の中にダイブしたりできる。
そんな雑誌なんです。
見ているとね、人類のロマンみたいなものがどんどん広がっていくんですよ、
いま自分のいるこの場所にいたままで、これを見ることで。
(ただしストーリーは英語だから丹念に読まないとならんですが)
ストーリーを読まなくても感性のアンテナで見ると、
ビジュアルだけでも感じるところがたくさんある。
これ見てるとビバ!人間!
人間の俺たちグレイトだぜ!っていうものが
たくさん詰まってるの。
しかも、この雑誌の一枚一枚が、
ヒンズー寺院の僧侶による高度な印刷技術を
デンマークの印刷の熟練したマイスターが手刷りで刷りあげているそうで。
この手法ひとつとっても、この雑誌が
人類の生み出してきたものに対して大変なリスペクトを持ち
製作していることがうかがえます。
このほかに、会場には伝説のアーティスト、バスキアの
ポートレイトもたくさんありました。


バスキアの作品は、ユニクロとコラボしたりも
しているので、見たことあるかたもいるかも。
バスキアについては、こちらのアールアバウトの
ページにわかりやすく書いてあります↓
「アーティストのストーリーで選ぶ名作」
さて、
この雑誌を日本に持ってきたかたは
リョウさんといって、感性がとても澄んでいて
エネルギーに満ちあふれたかたなんです。

リョウさんいわく
「これが一冊家にあるだけで、どこかの博物館を一個
家の中に持ち込めてしまうようなところがすごくいいなとー思って」
うん、すごくわかりますよー。
私が感じたのは、人文っていうフレーズ。
大学で勉強するときに人文って出てくるけど、
それって人類が作ったものを勉強するって意味なんだなって
思ってたんです。
そういう感じのいろんなものが
この雑誌には詰まってるの。
人間の勤勉さから生まれる技術だったり、
人間ていう愛すべきものが作り出した文化だったり、
科学っていう人類の進化であったり、
そしてアートという人間にしか作り得ないものだったり。
そういうものが詰まっている雑誌なんですよね。
リョウさんは、直感に導かれて
偶然出会った機会に連れられて
デンマークに行き、
そんなすばらしいものが
新しく作られたことにものすごく感動して、
日本に持っていこう、って思ったんだとか。
なので、大阪発の日本初でオンリーワンなんですよ。
リョウさんに、なぜこれを日本に持ってきたいと
思ったんですか、と聞いたら
「うーん、これって正直なところ
これをしたからお金になる、とかいうものでは
ないんですけれど(笑)、
こんなすごいものを
日本に紹介できるってだけでワクワクしたんです!」
と。
いやーでもわかります。
きのうのオープニングでも、
感性が冴えていそうなかたたちが次から次へと
いらっしゃっていて、みなさん興味深そうに
見てらっしゃいました。
全世界に800部しかないこの雑誌は
展覧会の会場でも販売されていて、
価格は2万5千円。
博物館を家に買ってくると考えたら
価値のある金額だと思います。
昨日も即買いしてる人が何人もいました。
この展覧会、昨日から11月2日までなんばで開催されています。
おうちに博物館はお迎えできなくても
見に行くだけでも
歴史と世界を旅行できる気分になれます。
リョウさんが、ぽそっと
「これ、クリエイターのかたたちに
見て欲しいですね~。
人間の作るものって、ほんとすばらしいなって
しみじみ思うんです」
と話されていました。
ぴんときた方はぜひ。
会場は1階がヨーロッパのお城の中か?と
見まごうようなショップになっています。
そちらも必見。

こんな感じです(HPより写真お借りしました)
「クラシックが持つ毒」がテーマだそうです。
こういうの好きな人いるだろうな~
奥にひっそりと階段がありますので、
お店のかたにギャラリーは、と聞いて
案内してもらってください。
詳細は次のとおりです。
☆
Plethora Magazine(プレソラマガジン) 2nd Exhibition
日程 2014年10月25日(土)~11月2日(日)
場所 ROOM 702
大阪市浪速区稲荷2-7-18
ROOM702ビル
電話 06-6561-3702
www.dr702.com
プレソラマガジン公式HP:
www.plethoramag.jp