2つのテレビ番組を見ていて、共通のものを感じました。
ひとつは、ドイツの犬の保護センターの話、もうひとつは、タイのレスキュー隊の話。
どちらも、人間って社会的動物であって、人の役に立つということが生きがいにつながるんだなぁと、改めて強く思ったことです。
ドイツの話は、捨てられた犬が連れて来られる保護センターの話。
日本では、捨てられた犬は収容施設に連れて行かれ、そして処分されますよね。
ドイツでは、同じようにセンターに集められるのですが、そこに来た犬は、ボランティアの人たちの手で躾られたり、温かい愛情で包んであげめことで人間への信頼を取り戻して、そして里親を探してもう一度社会に戻してあげるのです。
そのスタッフのほとんどが、ボランティアのお年寄りなんです。
皆さんのキラキラした笑顔がとても印象的でした。
犬好きだからでしょうが、それ以上に、世の中の役に立っている、そんな自信に溢れているように見えました。
もうひとつの、タイのレスキュー隊の話。
このレスキュー隊は公のものではなく、寺院が運営母体、資金は寄付で賄っています。
そこで働いている人のほとんどが、元暴走族の若者や犯罪を犯した若者たち。
救急車代わりに病人を搬送したり、事故現場の処理、おばあさんを○○まで連れて行って、などなど、頼まれれば何でもやります。
決して高くない給料(相場の6割)でも、彼らは生き生きと働いています。
仕事を終えたとき、相手から「ありがとう」と言われた時の彼らの笑顔は最高でした。
「ありがとう」と言われることが、こんなにも人間を変えるのかと驚きます。
そして、相手の気持ちを考えられるようになり、犯罪からは一切身を引いて更生していくのです。
どちの話も、人は人から必要とされることが、生きていくうえで最も重要なことだと痛感します。
日本でも、もっともっと色んな人の力を借りたらいいのになぁと思います。
行政が、もっと身近な人たちの余った力を活用することで、生きがいを失ってぼんやりしている人たちを生き生きさせることができて、一石二鳥なんじゃないでしょうか。
私たちはこれまで、色んなサービスを次から次へと行政にねだってきて、やってもらうことにすっかり慣れきっていますから、行政も国民をお客様扱いし過ぎている気がしますね。
人間は「社会的動物」であって、社会の中で生きないと死んでしまいます。
人から必要とされること、それを無くしている人たちに、光を当てることが大切かと。
これからの企業は、お客様を巻き込んでいくことが大切、ということと、行政もまったく同じなのかなぁと思います。