それは、本当に偶然の出会いでした。
本屋でたまたま手にした一冊の本。
この本が、私の人生を変えたと言っても過言じゃありません。
クチコミュニティ・マーケティング
当時私は、
人材派遣部門の立ち上げのためにハンティングで入った会社で
初の異動、広告の部門に異動になっていました。
入社以来10年たち、派遣事業も軌道に乗ってきたので、
そろそろ何か新しいことをやりたいと思っていた私の願いが
叶った人事でした。
初めての広告営業。
テレビCMやラジオCMの制作、TVショッピング番組の制作、
CM枠の買い付けや、運行管理、イベント提案に販促ツール制作。
とにかく、毎日毎日刺激的でがむしゃらに働きました。
2年ほど経ったとき、ある企業の商品開発の仕事で、
それまでも薄々感じていた違和感が、決定的になった出来事がありました。
それは、新商品のパッケージの提案で、ほぼA案に決まりかけていたとき。
商品ターゲット層にあたる周囲の女性たちも、口々にA案がいいと言っていたこともあり、
上司も、クライアントの担当者も、A案だな、という流れでした。
最後にクライアントのトップの了解を得るだけ、という段階にきたときに、
トップのツルの一声でC案に決定したのです。
私としては納得がいきません。
でも、担当者も男性上司も、「仕方ない。C案で行くか」と言うのです。
えーっ!?アンタたち、ついこの間までA案って言ってたやないかぁ!
そう簡単に引き下がっていいの?
「トップが絶対。逆らえるわけがない」と。
・・・そ、そうなんですけどぉ。
これまでも何となく感じていた違和感は、
企業の都合で物事が決められていくというものでした。
本当にクライアントのためになっているんだろうか。
本当にユーザーのためになっているんだろうか。
ふと見渡すと、周囲は全員男性で女性は私ひとり。
男性たちは、どうも自分ごととして考えてないような気がしました。
商品を買うのは女性なのに。
私以外の女性もA案がいいと言っていたのに。
C案で売れなかったらどうすんだよ!
もちろん、きちんと納得のできるデータや資料がなかったことが原因です。
そのことをものすごく痛感しました。
これまで、上司のやり方を見よう見まねでやっていた仕事でしたが、
一度もきちんとマーケティングの勉強をしていないことに気づいた私は
もっとちゃんと理論を身につけようと、本屋に行きました。
マーケティングの棚にいくと、ズラリと並んだ関連本。
う・・・・。なんか難しそう。。。
並んだ背表紙を見ながら気持ちが萎えそうでした。
まずはどれにするかなぁ。。
そのとき、運命的な出会いがあったのです。
・・・・つづく