いのちの食べ方
というドキュメンタリー映画ご存知ですか?
私たちが日々口にしている食材が、どのように作られているのか
それを、淡々と映像で見せてくれる映画です。
私もまだ予告編しか見たことがないのですが、
かなり興味深い内容です。 →いのちの食べ方
* * * *
私は物心ついたときから、転勤族の団地暮らしでした。
野菜はスーパーのトレーにのったものしか食べたことがなく、
子どもの頃はほとんどの野菜が嫌いでした。
大学生のときには、庭付きの一軒家に住んだのですが、
そのときに驚いたことがありました。
ある朝、母親が私に包丁を渡しながら
「ちょっと、あそこにあるニラとってきて」と言うのです。
何?ニラ?
庭に畑があるわけでもないのに、そんなものが一体どこに?
慌てて聞くと、
「ほら、その窓の外にあるじゃない」と言うのです。
外に出ると、それまでただの草だと思っていた葉っぱがニラだったのです。
包丁で切ってみると、確かにニラの香りが。
驚きました。
ニラが自然に生えていることにも驚いたけれど、
そのときの私は、タダで食べ物が手に入ることが驚きだったんです。
その家には桜の木もありました。
ソメイヨシノではなくサクランボがなる木で、この実をとることも
私にとってはものすごく新鮮な体験でした。
とにかく、食べ物は店でお金を出して買うものであって、
他人が作るものだとしか考えていませんでしたから。
そのころ、生まれて初めて、家が農家だという友人ができました。
夏休みに彼女の家に泊まりに行ったときのこと。
朝ごはんのとき、お母さんがもぎたてのトマトを出してくれました。
私はトマトが嫌いだったんで、「あんまり好きじゃないんですけど・・・」と
正直に言いました。
「うちのトマトはすっごく美味しいから食べてみなさい」と言われ
しぶしぶ口にして、驚きました。
甘いっ!
そこで私は初めて知ったのです。
私がこれまで食べていたトマトは、まだ緑のうちの収穫して
トレーにのせて運んでいる間に赤くなっていたのだということ。
今の子供たちが、「玉ねぎは木になっている」と言ったとしても
私は笑えません。
だって、玉ねぎがどうやって作られいるかなんて、
考えようとすら思ったことはありませんでしたから。
恐らく、親の時代は、農業がとても身近だったと思います。
だから、自然と色んなことを学んだのでしょう。
それをわざわざ子どもに教えなければならないという
感覚がなかったんだと思います。
もう、ん十年も前に子どもだった私でさえこんなです。
今の時代でも、自分の身近に畑や田んぼがあったと言う人は、
もしかすると、子どもに教えることを忘れてるかもしれませんよ。
* * * *
子どものころ、ご飯茶碗には一粒のお米も残すなと教えられてきました。
「お百姓さん(そういえば今は言いませんね~)に申し訳ないでしょ」と。
お陰で、かろうじて、
「作っている人がいるんだ」ということだけは理解してましたね。