昔は、マグネットのお客さんの中には、
マグネットが故障したときに「今すぐ来て土下座しろ!」という人が沢山いました。
僕の会社が北海道にあることを承知で、九州に呼びつけようとする人もいました。
でも、いくら土下座したって、問題は解決しません。
僕はいつも、「頭はいくらでも下げますが、大事なのは問題を解決して作業を再開する事ですよね?」と問いかけていました。
(対策として、一目で故障の内容がわかる自己診断機能を付けました。)
時々、悪天候で飛行機が欠航したときなど、空港のカウンターで大声で怒鳴ってる人がいます。
大声で怒鳴っても、飛行機は飛びません。
きっと、怒りのあまり、大声で怒鳴らずにはいられないのでしょう。
人は、怒ると冷静な判断ができなくなります。
暴力事件を起こした人が、「ついカーッとなって・・・・」なんていうのも、
犯罪分析の本などではよく目にします。
怒ると、相手をやっつけたくなったり、破壊したくなります。
小さい子が、何かを作っていて、思うように行かないと力任せに無理矢理やって、
最終的には壊してしまうことがありますが、
大人もたいして変わらないのだと思います。
でも、そんなときこそ、もっとも考えるべきは、
「これからどうするのか?」「どうしたいのか?」です。
例えば、飛行機が悪天候で欠航したときには、すべきことは
(1)次の最速の移動手段を探し予約する。
(2)泊まる予定だった目的地付近のホテルをキャンセルする。
(3)今日泊まるホテルを予約する。
かな、と思います。
カウンターで怒鳴ってる場合ではありません。
誰かの言動で不愉快な思いをしたときも、
すべきことは、相手をやっつけることではなく、
どうやったら状態をよくできるかを考える事です。
よく、腹が立ったら10数えろ、と言いますが、
数を数えているだけでは、あまりよい解決にはならないです。
うっかりカウントダウンなんかした日には、かえって怒りが増えそうです。
CAPという子ども達を暴力から守るためのプログラムでは、
「自分の安心と自信と自由が脅かされる状態が暴力だよ。」
「暴力には抗うことができるんだよ。」
「でも、そのときに相手の安心と自信と自由を奪ってはいけないよ。」
「その方法は、「NO,GO,TELL」だよ。」
「いやだって言っていいんだよ。」
「その場を離れたり、距離を取ってもいいんだよ。」
「信頼できる人に相談してもいいんだよ。」
「告げ口と相談は違うよ」
「告げ口は、相手を貶めるためにする事だよ。」
「相談は、状態をよくするためにするんだよ。」
ということを子ども達に教えています。
対人関係でのトラブルは、この方法で解決できることが多いです。
腹が立ったときは、まずは深呼吸しながら、
「で、結局のところ、自分はどうしたかったんだっけ?」を確認するといいと思います。
そして、合理的で低コストな解決策を考えるのが得ですよ。
(時々、訴えてやる!とか、裁判だ!という人がいますが、それが必要な場合もありますが、たいていの場合は、かかるコストと得られる対価を考えたら、あんまり効率的とは言えないことが多いです。)