そしてもうひとつ思ったのは、自分が「満たされる」ことの大切さです。
自分はここにいてもいいんだ、と心から満たされることで、大切な人へ愛を注ぐ・愛を返すことができる。
これは31年生きてきて自分が実感していることなのですが、『i』を読んで「やっぱりそうだよな」と改めて思いました。
『i』の神秘的なラストシーンは、たくさん悩んだ末に周りの人たちから注いでもらった愛に気づき、そして心から「満たされた」アイが大好きな人たちへ愛を注ぎ返していくはじまりのシーンのように感じます。
自分が満たされることで愛に気づくのか、それとも愛に気づいて自分が満たされるのか、どっちが先かはわかりませんが、自分が他の誰かに愛を注ぐためにはまず自分が満たされることが重要だと改めて強く感じました。
(余談ですが、今、わたし自身はたくさんの愛に気づいて、たくさん満たされていると自覚しています。
だからその愛を子どもに思いっきり降り注いであげたいなと心から思いながら過ごしています^^)
そして最後にもうひとつ、こじつけかもしれませんが、ラストシーンがお産の瞬間のようにも感じられました(妊娠中であることに引きずられすぎ??)。
アイとミナが抱擁するシーンはカンガルーケアに見えて、「私はここよ。」という最後のセリフは産声に聴こえて。
光あふれる情景描写もお産のイメージと重なって、生命の強さや生きていることの喜びが強く伝わってきたんですよね。
お産メンタル(?)がゆえの感想だとは思うのですが、『i』を出産前に読んで本当によかったなぁと強く思ったのでした・・。
感受性強めな方、自分は繊細だと思う方は揺さぶられるかもしれませんが、光ある素敵な物語です。
素敵な装丁とともにぜひ作品世界にどっぷり浸ってほしい一冊です。
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