能meetsブログ特別企画
番外編② 杉江能楽堂紹介 其の二
今回は能舞台の上のご紹介です。
色々な決まりなどあるのですが、それは実際に能舞台で先生が解説される能meets杉江能楽堂を楽しみにお待ちください。
ここでは画像で楽しんでいただける解説にしたいと思います。
こちらは、舞台前に囃子方や登場人物(シテ・ワキ・アイ)他にも、道具を運んでくる後見などが出てくる揚幕です。
一日能楽師入門体験でもご紹介したように、五色の幕です。
シテ方でその日の後見が上げ下げを担います。
この揚幕にも色んな意味や、そしてルールもあります。
途中まで揚げたり、一度下ろすことも。
中でも色々な決まりごとがありますが、それはまた解説の際に。
そして能舞台にはもう一つ入り口があります。
客席正面から見て舞台の右側にあるこちら。
切戸口です。
能の中でも斬り組といわれるチャンバラがあり、切られた役の人がそこから退場するのでその名前が付いたという説もあるそうです。
こちらからは、地謡や後見が出入りします。
頭を下げて入るようにこのように低くなっています。
お茶室と一緒ですね。
入る時も左足からという決まりがあるそうです。
私も何度か出入り体験をさせていただきましたが、かなりの確率で頭を打っています。
こちらも能楽堂によって高さは違うそうです。
そしてこの切戸口は、別名「臆病口」とも言われるそうです。
面白いですね!
そして、中々見ることがない舞台裏からの切戸口と、そこから見える舞台風景です。
揚幕や切戸口から能楽師が出て来て舞台が始まります。
切戸口から出てきた地謡はこの位置に紋付袴姿で8人並びます。
舞台によっては場所の関係で、6人の時もあります。
そして囃子方。
笛(能管)
小鼓
(翁の場合のみ3人います。)
大鼓
太鼓
(曲によってはない場合もあります。)
この順番はご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、雛人形の五人囃子が、実はそうなのです。
右から、シテ方(謡)・笛・小鼓・大鼓・太鼓。なんです。
これでもう飾る時に間違う事はありませんね。
私もお能を知ってからそれを知りました。
五人囃子ではありませんが、囃子方を全て林本先生で並べさせていただきましたので画像でお楽しみください。林本囃子!
能楽師は専門職なので、シテ方の林本先生は主役や地謡をすることはあっても、囃子方をすることはありません。なのでこちらは実際にはあり得ない並びですね。
※乱能・乱囃子という特別なお祝いで役をシャッフルすることがあるんです!私も今まで一度だけ林本先生のお笛を見た(あ、聞いた)ことがあります…。
そして、後見(こうけん)。
私が初めて舞台を拝見したときに「あの人は何なんだろう」と思ってしまったのが後見です。
途中で出て行ったり、入ってきたり。
そして何もしない(ように見えてしまった)。
登場人物ではないんですが、歌舞伎や文楽のように黒子のような恰好をしていないんですよね。
この目立たないけれどとても大切な後見については、先生が是非ともたくさん話したいことがあるという事でしたので次回別の項目を設けたいと思います!
楽しみですね!
そして入り口ではないのですが、一見使うのか?ここからも登場するのか?はたまた途中でここから降りてくるのか?
と、思わせる存在のこの階(キザハシ)という階段。
こちらにも諸説があるそうです。
舞台と客席が別世界になっていて、唯一神様だけがその両方を往き来する、その為だけの通路だという説や、
江戸時代能の公演を取り仕切っていた奉行だけがそこに上がって舞台に行くことが出来たという説も。
今は稀に演技で使う事もあるそうですが、基本的には使用しないということです。
ただ、実は演者には役に立っているそうです。
能面を掛けた時に舞台の真ん中がどこかわかる目印になることがあるというお話でした。
杉江能楽堂のキザハシは幅が広いそうですが…この真ん中が能舞台の真ん中であることはどこも同じです。
なるほど…これも舞台の工夫ですね。
そして、鏡板と呼ばれる必ず能舞台にある老松が書かれたこちら。
切り戸口付近には、若竹が描かれています。
だいたいの能楽堂はこの二つ、松竹梅で言うところの松竹のみが書かれていますが、杉江能楽堂には梅も描かれています。
梅若家の能楽堂にも梅は書かれている場合があるのですが、他では珍しいことだそうです。
次回は、其の三、後見についてです!














