旧軽井沢のCafe 涼の音(すずのね)の建物は、明治時代の旅籠を再利用した別荘「前期軽井沢バンガロー」であったという。
松方春子「エドウィン・ライシャワー駐日大使夫人」の所有であった時期があり、1970年代には作家の森瑤子がこの別荘で避暑や執筆活動を行ったという(同店HPより)
古民家カフェとして大変人気があるが、予約はできないので、店前の待ち順リストにはいつも多くの名前があり、訪問は叶わなかった。今回9月に入り、時間も13時半とずらしたら、待たずに入ることが出来た。
現在のテラス席(左側)の場所は、かつては居間(パーラー)に続いたベランダであろうか?外部に開放されて大きな空間となり、宣教師が好んだ様式だ。
最近は言われなくなったが、ここは戦争中「スウェーデン公使館」が疎開した場所とされた。それに対する筆者の調査結果は概略次の通りである。
「戦争末期、スウェーデン公使館雇カール・エリック・ネッカーは妻と娘とここに疎開したそして向かいには室生犀星一家が疎開していた。(現在室生犀星記念館となっている)
ある日隣組の組長が一人の男を室生家に連れて来た。清水某であった。
(スウェーデン人)ネッケカ一家を見張りたいから、道寄りの離れの縁側を一週間ほど使いたい、とのことであった」
室生犀星記念館。この左の電気の灯った部屋に憲兵が入ったと思われる。
公使館とは呼べないが、スエーデンの外交官が疎開していたのだ。
ここを訪問したら、そんな歴史を感じて欲しい。
「涼の音」という名前との関係があるのか、テラス席では風鈴の音が聞こえていた。
建物は軽井沢ナショナルトラストにも選ばれている(左下がそのパネル)
国の有形文化財としての説明板と、最近よく見かける「旧軽井沢の歴史と景観を守る会」の緑の銘版。会の趣旨に賛同した別荘オーナーが立てている。
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