軽井沢駅前のレストラン「まるほん」に興味を持ち、調べると信越線が通じた1880年代末に同じ場所で「丸本旅館」(当初は「広聲館」の名)として営業を開始したことが分かり、すでに紹介した。こちら
丸本旅館の上田家はその前は北国街道、小諸宿で本陣並びに問屋を営んでいた。
本陣とは参勤交代の殿様、公家などが泊る所である。問屋は街道を行き交う荷物を受け継ぎ、先へ送る業務、及びそのための交代の人馬を用意する場所であった。小諸では北国街道に面し問屋があり、その奥に本陣があった。
そして街道が廃れ小諸での生活が成り立たなくなると、一切を譲り渡し軽井沢に移って旅館を始めたのだ。
一方その問屋はかつての場所に今も残り、本陣は移築されて保存されているというので、この度小諸を訪問した。
小諸の街ははかつての北国街道に沿って、その時代の建物が良く保存されている。
そういう建物を眺めつつ、問屋に着いたら何と、全体がシートに覆われていた。
その問屋の大きさが窺い知れる。
近寄って見ると「重要文化財 旧小諸本陣 令和の大修理」とのこと。これを目的に来た私にとっては至極残念。
気を取り直して大手門公園内に移築、復元された本陣を訪問。その間の1878年に佐久市の桃源院に移築されて本堂や庫裡として使用されていた。その後、1995年に小諸市に寄贈されたことで現在地に移築再建された。
そして2023年から「小諸本陣主屋(Komoro Honjin Omoya)」というイタリアンレストランが入っている。パスタファンの自分にはこの上ない喜びだ。
経営するのは長野の善光寺門前の「御本陳藤屋」という歴史あるウェディング、レストラン。申し分のない運営元だ。
当然、予約して素晴らしい食事をしたが、食レポはこちらで。
この日は雨の予想が80%の日。そんな天気であったが、会計を済ませて店を出ると、一瞬青空がのぞいた。立派な入口が写真からもよく分かる。何たる幸運。
「まるほん」の上田家から始まり、次の所有者、そして現在は小諸市によって、価値が認められ維持されている本陣と問屋。何と素晴らしいことだ。
軽井沢の「まるほん」は7月末より当分の間休業になった。1日も早い再会の望むばかりだ。
次ももう少し小諸宿の紹介をする予定です。
よろしくお願いします。
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