千代田区三番町の駐日ローマ教皇庁(バチカン)大使館の建物が、間もなく取り壊されると聞いて慌てて訪問した。
皇室関係の建築を多く手がけた木子幸三郎が設計し、元は味の素の社長だった鈴木忠治の邸宅であった。
戦前は1933年の竣工である。
門柱からは「駐日ローマ法王庁大使館」と書かれたプレート(日本語とイタリア語?)はすでに撤去されている。
また柵は撤去作業に向けて、蛇腹の様なものに取りかえられている。
門から右は石壁が続く。この辺りに最後まで残った洋館が、高層ビルになってしまう。
この建物を撮るにはふたつの難点があった。閉ざされた門と、前の木々である。季節がら葉が落ちていて、比較的建物が見渡せた。
資料を調べて意外と知られていないことを知った。
建物はアルファベットの「W」の形で、門の外から見えてる面は、実は「W」の左の斜めの線の部分であるということ。
左側に回り込んだところが入口で、右側の折れたところはサンルームみたいの円形である。本当はもっと立派である。最後に全景を見たかった、、、
訪問時、たまたま玄関が開いて人が出てきた。その際に断って撮らせていただいた。
将来貴重な写真になるであろう。
裏に回ると比較的よく見えるとの情報もあり、番町学園通りから見たが、すでに工事用の幕らしきが張られていた。
サイドに回ってこの辺りが正面玄関か。
もう一つの気づきである。
建物は1933年の竣工なので、筆者の興味の中心である戦時中も、バチカンの大使館(当時は公使館)はここに置かれていたのかと思ったら、移転は戦後の1950年の事であった。
ではその前はどこにあったのか? こちらは次回に紹介したい。
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