野人理論における熱中症対策は常識とは異なる。
理解納得出来たら自らの判断で採用すればよい。
熱中症とはどのようものか、その仕組みを理解しなければ対策も出来ない。
その仕組みに気付いて実践したのは50年前。
それから50年間海の仕事で誰よりも直射日光に晒されたが、熱中症らしき症状は一度もない。
重要なことは帽子を被らないことであり、水分補給はまったく関係がない。
親の言いつけ通り夏は幼少から帽子を被り、ヤマハに入社して海洋開発特務員・兼ダイバーとして東シナ海の島に赴任した時も、支給されたヤマハマリンハットを使っていた。
気候は亜熱帯に近く、終日船のデッキで陽光を浴びていると無意識に帽子を浮かせて空気を入れる回数が増えて行った。
守備に立つ野球選手が無意識に帽子を浮かせ風を入れる、あの行動と同じだ。
その理由は蒸れて暑いからであり空気を入れ替えると一時的にスッキリする。
日蔭がない真夏の船上に8時間もいれば普通の人は参ってしまうが、時折水を被りながら働いた。
ずぶ濡れでも無意識に何度も帽子を浮かせていれば、さすがに帽子に無理があることに気付く。
これは生命の危機であり、「何で?」と思考を進めると仕組みが見えて来た。
頭部が蒸れて暑いから風を入れるのであり、帽子がない方がはるかに快適でさわやかだった。
単純に快適だからその時から帽子を止めたが、理由の解明は続いた。
炎天下に何時間も晒されようが、海上に少しでも風があれば頭が蒸れることもなく苦痛もない。
無風状態の時は頭に水をかければしばらくは快適。
このことから頭髪と汗の仕組みが理解出来た。
頭髪は直射日光を遮り、木陰を作り風を通す「森林」のようなもので、風がない時は歩けば自走風が生じる。
空冷作用で頭部、つまり脳の温度が上がることを防いでいる。
表皮を表土とするなら砂漠と森の表土の違いで温度差は明白。
汗は、空冷では困難な場合に生じる「水冷」であり次の冷却段階、水分が蒸発する時に熱を奪う「気化熱」の作用を利用して脳の温度を下げている。
その為に汗腺は頭部、特に頭頂に集中、スプリンクラーのようなもの。
帽子は水分の蒸発を封じ込めて熱を逃がさないから熱がこもり、熱中症防止どころか熱中症を加速させる。
汗の水源は血液しかなく、緊急事態なのだから動脈・静脈問わず放水する。
水分だけで事は足りるが、血液中の有機成分も塩分も同時に出すのは血液構成のバランスが壊れるからだ。
汗をかけばベタベタするのは塩分のせいであり、汗臭くなるのは皮膚の有機物が高温多湿で腐敗するからだが、本来は皮膚の常在微生物が発酵分解するから臭くはならず無臭。
体を洗剤で殺菌洗浄すれば常在菌は不在、代わりに空気中の腐敗菌が集結して腐敗分解、その時に悪臭を放つ。
汗を発酵分解か腐敗分解させるかは自分で選べばよく、人がとやかく言うことでもない。
頭も脇も足も・・水だけならよいが洗剤で洗い流せば腐敗分解で当然臭くなる。
何時間も汗を出し続ければ、血管は当然水不足になるのだから水分補給も必要だが、喉が渇かなければ無理に水を飲む必要はない。
血液を急激に水で薄めれば疲れがドット・込むのは当然。
それでも熱中症らしきものになりそうなら頭から水を被るか、水中に飛び込むのがてっとり早い。水に飛び込めば5分で回復する。
脳さえ冷却出来れば良いのだから頭部だけよりも全身が効果的。
首や手首の動脈は瞬時に冷やされ、冷たい血液が脳の奥まで循環するのだから、頭部の表面だけ冷やすよりはるかに冷却は早い。 血液を冷却水にして脳の内部を冷却する。動脈活用効果だな![]()
熱中症防止に最悪の帽子など、学問は毛の仕組みも汗の仕組みもまったくわかっていないと言うことであり、皮膚の内部の仕組みは詳しいのだが、表面のバリヤー機能もまったくわかっていない。
単純な道理だが、理解出来れば暮らしは断然軽くなるはず。
熱中症にならず、脇も足も汗臭くならず、毎日の着替えや洗濯も必要なくなる。
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