うなぎの生命力に驚愕したのは10年ほど前だった。
当時、負の遺産になりつつあった自治体の宿泊施設を委託経営、日本庭園の大きな池は観察だけでなく入って捕まえて食べられるビオトープ池に改造した。
そのほとりのパッとしなかった日替わり定食レストランは「ビオトープレストラン」に変わり、池と渓流の横に食事出来るウッドデッキも作った。
天然うなぎ、アマゴ、シラハヤ、ナマズ、モクズガニ、テナガエビ、ドジョウ、スッポンなどのランチメニューも豊富だった。
造成した1人が日の出男
で、その管理もしていた。
これらと海の魚貝、猪鹿肉、山菜、木の実、日本蜜蜂の蜂蜜、地元産ヨーグルトなどを使った「天然会席料理」は夕食の目玉。
渓流最上流の施設で、アマゴなどを大量に飼っていた。
渓流の水が入れ替わる水槽では冷た過ぎて、在庫になった4匹の天然うなぎは7カ月間エサを食べなかった。
それにもかかわらず体重は変わらなかったのだ。
つい・・喜んで食べちゃって・・味見したのだが
脂ものって、すご~~く美味しく
頂いた。
ピンピン
しているのだから、さらにどれだけ生きられるのか定かではない。
条件さえ満たせば、食べずに何年も生きるのではなかろうか。
何故なのか、当時はさっぱりわからなかったが、それが理解出来たのは数か月前であり、エネルギー論を発表した当時もわからなかった。
他の「何故」はエネルギー論ですべて道理が繋がったが、うなぎだけがわからなかったのだ。
常に疑問を意識する事で急に気付くことがある。
「わかっちゃった」のはマリンビレッジで地元水族館の飼育員と話している時だった。
彼からはうなぎだけでなく、穴子やウツボなどの未解明の情報もいただいた。
途中途切れていた方程式が「どうりで~~
」と繋がり・・
脳理に「キンキラキ~~ン
」と七つ星が舞った。
「そうか・・・せんべい そうだったのか」と納得。
うなぎは精が付く
という理由はこれだな。
ただし、スッポン同様・・天然物に限るが。
科学的な証明方法はまだこれから考えるが、この道理には確信を持っている。
有機分のほとんどない綺麗な水でも、食べずに生きられることは間違いないのだから。
世の中には食べずに生きている人もいる。
急には不可能だが、体を徐々に馴らすことでやれなくもない。
そうなれば胃腸も必要なく、排泄の必要もなくなる。
すべてが省エネ機能に移行、体型も体重も筋力も体力もそうなって行く。
最大のエネルギーを使う消化が必要ないのだから、体調は良くなり寿命も延びるだろう。
しかし、それが本来の人間の暮らしなのか・・
そうして人は心身を創り上げて来たのか。
何故、消化機能を持って生まれて来たのか。
甘味、酸味、渋味、毒を見分ける味覚は何の為か。
それで困らず、食べる楽しみも必要なければ問題ないだろう。 どう生きるかは個人の領域だ。
持って生まれた体機能をフルに使い、強靭な体力も筋力も水の冷たさに耐える脂肪も必要とする野人は断食や不食に関心がなく、食べ物は必要とする。
生命と食の本質を解明、地球環境を復元するという目的を持っているのだから、そのような長期修業が必要な試みは到底やれない・・が、人間も食べずに生きられると言う事実は貴重だ。
健康でより長生きする為に生きているのではなく、精一杯生きて寿命がそれなりに長ければ言うことはない。
人として最大の機能を維持しながら無理のない省エネ・・ 多くの人々もそれが本音だろうし食は必要、それを前提に食を探究している。
うなぎは時間をかけて鍛錬せずとも、痩せず、体力もまったく衰えず、瞬時に切り替えが出来る。
水温が上れば荒食い、目の前の食べ物を我慢する事はない。 生まれ故郷に帰る時は自らの意志で断食する。
人間の不食とは動機も仕組みも異なり、常に強烈なパワーを維持し続けている。
うなぎはやはり・・超高度な技を持っていた。
最も地球の仕組みを知り、海も陸もすべて使いこなし、恩恵を受けている生き物かもしれんな。
そうでなければ日本の山の上からマリアナ海溝まで行き来出来るわけがない。
水陸、生命の仕組みのお手本のようなものだ。
骨や筋肉や内臓など体の構造や成分レベルで考えても解けるものではない。
最初の魚の上陸も、体内に海の機能をそのまま持って上ったとか・・無理な説もあるが、「環境循環の仕組み」なくして生命の維持は不可能。
人間の不食の理由で使われる「宇宙のエネルギー」のように、曖昧な言葉でまとめるつもりもない。
何の為に使うどんな性質のエネルギーかが重要なのだ。
人間はこれまで習い覚えた知識の中であれこれと組み立て想像する。
物質レベルのミクロを研究しても生命は見えない。
教科書となる先人達の築いた学問の上に研究を積み重ねて行くのは容易いが、その基本が間違っていれば砂の城になってしまう。
続く・・
大鰻「うな太郎」と部屋の井戸
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宮川河口の天然うなぎ うなぎの語源はむなぎ 胸が黄色いから
天然化しようと広い池の野生エサで飼育を始めた
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