鹿を一頭いただいた | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

野人の食卓は野人の為に山海の珍味を献上してくれる奇特な人達がいるから成り立っている。

その気になれば鹿も猪もキジも熊もマムシも、マグロもカジキもアワビもマッタケも・・食いものはすべて自力で獲れるのだが今はその時間がない。

鹿や猪をいただく人は数人いるが、昨日の電話はこの夏「コウタケ」をどっさりいただいたマリーナの会員で、鹿や特上の猪もどっさり持ってきてくれた。

「お金払うから・・」と言っても

「野人貧乏だから・・」と受け取らない。


「鹿・・一頭獲れた70キロ」 

「全部あげるけど運びに来る?」


「行く すぐ行く音譜・・明日行く・・」


三重県と奈良県の県境の山奥だから片道2時間はかかる。

肉食の野人にとってはどんなに忙しかろうが最優先業務に匹敵する。

鹿や猪がないと魚介だけでは生きて行けそうもない。

冷凍庫の鹿や猪は食い尽した、彼らがいない人生なんて考えられない・・・


内臓を出しただけで処理はまだだから、持ち帰ったら自分で皮を剥いで骨や肉を仕分けしなければならない、骨やスネも全部使う。

肉を食べるなら本来はそれが当り前だろう。

夕方、思い出したように電話した。


「レバー・・は?」


「さっき捨てた・・食いたいの?」


「うん・・・」


「拾って来る・・」


優しい神様のようなお人だ。

食べ物は無駄にしては行けない、命をいただくのだから。


お礼に「むー茶」あげよう。

これから運びに行って来るね。 シカ・・



山の珍美味 コウタケ

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鹿の香草焼き

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風の谷のナマシカ丼

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