ほら・・・見本
ホラとは法螺貝のことでホラ吹きのホラではない。
戦国の合戦時に「ヴォオオ~~~!」と合図するアレだ。
その音色は妙に野人の狩猟、闘争本能をくすぐり、マンモスを追いたてるような感覚だ。
吹き終われば思わず・・「ハングリ~?」と言いたくなる。
会社のパートのお姉さんは野人エッセイすを「野蛮人エッセイ」と思い込んでいたようだが、クラシックギターを弾いていたし楽譜くらいは苦もなく書ける。
おたまじゃくしは小さい頃からのお友達で趣味は作曲だった。
法螺は楽器とは言い難いが熱中、船から海に向かいひたすら吹き続けた。
尺八と違ってメロディは無理だが、音質や強弱で格調高い音が出る。
初心者がトランペットなどの吹奏楽器を吹いても上手く行かないのと同じで、なかなか鳴らない。
野人が所有していた法螺は50㎝を超える大法螺で、マウスピースなどは付いていなかった。
ダイバー時代、屋久島に住んでいた時に潜って獲ったもので、身は美味しくいただいた。
先をグラインダーで数㎝削っただけで、貝の中の渦が丸見えだった。
20代から30代にかけて大型クルーザーの船長をしていた頃、操舵席に備えホーンの代わりに吹きまくっていた。
甲高いホーンは性に合わず耳触りだったのだ。
出航の時に「ヴォオオ~~~!」とやると、客は驚き非常に喜んだ。
船は当時には他にないヤマハの特需艇、1億を超える豪華クルーザーで所有者はヤマハ社長だった。
野人はこの船で皇室や国賓、政界、財界、芸能人など数多くおもてなしした。
高速エンジン2基はスェーデン製で、スェーデンのシルビア王妃もクルージングにご案内した。
小型艇しか作ってなかったヤマハの豪華な大型1号艇と、超が付くくらい原始的なホラ貝、この組み合わせはお笑い系の野人にとってはたまらない快感だったのだ。
ミスマッチのようだが面白いことには変わりない。
野人 スェーデンのシルビア王妃をエスコートする
