ムー対陸のパラダイム | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

ここ数年、久しぶりに会う人に必ず言われることがある。

「海洋民族が・・何故農業~?」と絶句するのだ。

それほど野人は海や船長のイメージが強かったようだ。

ヤマハ時代から20年以上付き合いのあった男は、野人の会社に料理長として来てからも、社長ではなく「船長」と言い続け、社長と呼ばれたことは一度もない。

自然界のすべての資源と古来よりの技術を活かそうとこの会社を興した時も、魚貝類、木の実、山菜、薬草などは事業項目に入っていたが、野菜は除外していた。

つまり・・農業にはまったく関心がなかったのだ。

それが・・農業中心の暮らしに変貌してしまった。

人生はわからない、たまらなくベジタブルだ。

海洋民族ムーが陸にあがった一大パラダイムとも言える。

野人は今も動物性タンパク質には本能が騒ぐのだが、葉っぱは・・それほど好きではない。

野山で狩猟採取ならまだしも、畑で作る葉っぱには興味が湧かなかった。

美味しいと感じたことも本能が騒いだこともない。

魚さばきや野生肉の解体はわくわくするのだが、まな板で野菜を切ると空しさを感じていた。

ところが最近はそうでもなく、魚ほどではないが生で畑の野菜を食べる機会が増えた。

野菜と草を置き換え、野菜を山菜のように群生させたからだろう。

山菜木の実は好物だが、最近は山菜を採りに行くことが少なくなった。

この年まで食べられなかった人参も好物になってしまった。

人参に恨みはなかったが、本能が食えると感じたようだ。

しかし相変わらず市販の人参は吐き出してしまう。

野人は本能に忠実に生きてきたが、そうして良かったとあらためて感じている。

海洋民族だからこそ協生農法の理論は生まれた。