豆でマルチされたジャガイモ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

豆のうねにジャガイモが勢いよく育っている。豆の収穫が終わり、うねを覆っていた豆が沈み始めた。葉は枯れかかり、立派なマルチになって草を抑えている。ジャガイモの収穫の初夏までは草はたいして生えてこない。豆をびっしり植えたのは、互いに絡み合い強固なブッシュを作る為と、草を抑えるマルチ効果、それに豆の根は窒素を蓄えるから施肥効果が高い。枯れて土中に空洞を作り、土を柔らかく耕して窒素を埋め込む。残骸を片付けずにそのままにしておけば自然に沈み、太陽光を遮断、夏草の成長を抑えるマルチになる。微生物や虫やミミズが増えるから窒素だけでなく、タンパク質の自然有機肥料も自動的に増えて行く。だから一切外部から有機肥料などは持ち込む必要もない。人が作った有機肥料、特に生ゴミや家畜の糞には微量ながら多種の化学物質が必ず含まれている。自然界が創りあげた最高の仕組みを持つ土を耕して堆肥や肥料をたっぷり与える事は、土のバランスを壊し、野菜が子孫の為に自ら土壌環境を整えようとすることを放棄させてしまう。だから連作障害も起こるし、不自然に膨れた野菜は虫の攻撃も受ける。周囲に草もなく土がむき出しで植物が1種しかなければなおさらのことだ。ジャガイモだけでなく、豆マルチのうねにはピーマンやナスビ、トマトなどの苗を植えても同じ効果がある。草の勢いが増す真夏は、刈った草を豆マルチの上にそのまま置いておけば良い。春野菜の豆は夏野菜の為にすべてが役に立つ。根も葉もそのままにしておくだけでこんな重宝するものもない。「根も葉もある」とはこのことだ。