武器と武鬼 | 野人エッセイす

野人エッセイす

森羅万象から見つめた食の本質とは

武器とは読んで字のごとく戦う道具の事だ。

武器と聞くだけで戦争をイメージ、眉をひそめる人が多いが、そうではない。

太古の昔から武器は生きて行く為の大切な道具だった。

石器に始まり、槍、弓、猟銃と進化した。

アボリジニは生きてゆく為にブーメランを発明したが戦争には使われていない。

漁師は網を、猟師は猟銃を使いこなし暮らしを支えた。

また武器は身を守るためのもの。

猪や熊を狩るのに弓では逆に命を落とす事になる。

アフリカでは武器がなければライオンなどには立ち向かえない。

つまり武器は、人類が生き残る為、家族を養い身を守るための道具としての歴史そのもので、長い間創意工夫を繰り返してきた「知恵の結晶」だ。

何ら他の道具と変わらない。

武器無しで今の文明などあり得ない。

火、燃料、武器、農業の発見と工夫が今の繁栄をもたらしたとも言える。
武器を使うのは人間、使い方の問題で、凶人が使うなら凶器、我欲の為に使えば武器は武鬼になるだろう。

武器は人類の力学の結晶だが使い方でどのようなものにもなる。

家庭の必需品包丁や果物ナイフも人に向ければ凶器、大工道具のハンマーやノコギリ、ロープやバットさえも武鬼に変わる。

子供の頃から危ないと言う理由だけでナイフを取り上げる。

親が正しい使い方を教えなければ本能も知力も退化して行く。

切れたと言う理由だけで人が人を簡単に傷つける最近の犯罪はそれも原因の一つではないだろうか。