◆ムツさんからの返信 no.2◆

馬のパニックによる駈けの話を昨日しました。
(以下Pとしましょう。)
今日はその続きです。

自然界では、Pに達しないよう、守るシステムが
脳の中にあります。
Pを長く続ければ、死に至るからです。

犬に追われたエゾシカが倒れるのを見ました。
駈けてける。
脈拍正常。呼吸、大丈夫。
持ち帰りました。

一時間後、ローソクの火が燃えつきるように
息を引取りました。
脳死でした。

Pが続く。体温が上昇する。
俗に言うなら、脳の神経細胞が焼ききれたのです。

仔馬は駈けっこをしますが、Pの域にまでは
決して達しません。

私は、長距離の競馬にたくさん参加しました。
1万メートル。2万メートル。
30キロ。42.195キロ。60キロ。
その際、ギアをどこで、とどめておくかが
重要なことでした。

Pも経験しました。
一つは地震。
放してあった馬が、横の林を駈けまわりました。
Pですね。
馬の体と木の枝がこすれ、キーンという
金属音がしました。

山で生まれ、山で育ち、
人を知らぬ馬が連れてこられました。
さわるのさえ大変です。
その頃、私は馬の経験をほとんど持っていませんでした。

バクロウが言いました。
「センセイよう、乗らねばよう。」
乗って馴らせ、というのです。
勇をふるって乗りました。

突然、走り始めました。
暴走、P。
林の小道。
どんなに手綱を引いてもストップしません。
力まかせにです。
これは後に、ラクダでも経験しました。
命がけで走られてしまいました。

長くなりましたね。
この続きはまた明日。

BY ムツさん 畑 正憲

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